中国の複数の都市が競い合う「AI都市」の構築

人民網日本語版 2025年02月18日16:48

(画像著作権はCFP視覚中国所有のため転載禁止)

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中国発の大規模言語モデル「DeepSeek(ディープシーク)」により、その開発企業の所在地である浙江省杭州市が脚光を浴びている。しかし、中国国内で「人工知能(AI)都市」の構築に着目している都市は1ヶ所にとどまらない。

北京市もその1つだ。公式発表のデータによると、北京には現在、AI関連企業が2400社以上あり、コア産業の規模は3000億元(1元は約20.9円)を突破し、包括的な産業チェーンによる整った配置が実現した。今年の北京市政府活動報告によれば、北京で登録・リリースされた大規模言語モデルは105種類あり、全国1位を維持している。

AI分野の競争において、広東省深セン市には大きな優位性がある。それは「AIをどのように利用するか」を熟知しているということだ。

深セン市はこれまでに「『都市+AI』応用シーンリスト」を計4回発表し、都市ガバナンス、公共サービスなど200近い応用シーンをカバーしたほか、市民向けサービス、企業向けサービス、都市運営、重点産業へのエンパワーメントなどをカバーする包括的なシーン建設システムを構築している。

データを見ると、2024年末現在、深セン市のAI産業の規模は前年比約35%増の3600億元に達し、AI企業は2800社を超えた。

同じくAIの発展に力を入れる都市には上海市がある。24年の上海のAI産業の規模は同7%以上増の4000億元を突破し、第14次五カ年計画(2021-25年)の目標を前倒して達成した。

24年末現在、上海では累計60種類の生成AIサービスの大規模言語モデルが開発され、全国2位となった。特定分野向けのアプリケーションを示す生成AIアプリの登録数は68種類で、全国1位だった。

このほかにも多くの都市がAI分野の事業展開が加速しており、各方面で資源配置を強化している。(編集KS)

「人民網日本語版」2025年2月18日

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