「春の中国」グローバル対話会・日本セッションが東京で開催
3月17日に東京で行われた「春の中国」グローバル対話会・日本セッションの様子(撮影・蒋暁辰)
中国の中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)と在日本中国大使館が共催する「春の中国」グローバル対話会・日本セッションが3月17日、東京で開催された。中共中央宣部副部長、中央広播電視総台台長の慎海雄氏がビデオメッセージを寄せた。中国の呉江浩駐日大使、日中友好協会の宇都宮徳一郎会長など、中日両国の政界、財界、文化界の代表者約100人が出席し、中国が推進する新たな質の生産力が世界にもたらす機会、中日両国の文化交流の成果、中国と日本を含むアジア諸国が共に世界経済の発展を後押しすることなど、多岐にわたる話題について踏み込んだ議論を行った。
ビデオメッセージで挨拶する中共中央宣部副部長、中央広播電視総台台長の慎海雄氏(撮影・蒋暁辰)
中共中央宣部副部長、中央広播電視総台台長の慎海雄氏はビデオメッセージで、「3月の北京では年に一度の中国両会(全国人民代表大会・中国人民政治協商会議全国委員会)が開催され、新時代の中国の活気を世界に伝えた。今年の『5%前後』というGDP成長目標は、再び世界の注目を集めている。中央広播電視総台傘下の中国国際電視台(CGTN)が実施したグローバル世論調査によると、回答者の90%以上が中国の経済力と科学技術力の強さを称賛し、中国の『大きな市場』が世界に『大きな機会』をもたらすことを期待している」と述べた。
慎氏はさらに、「世界最大の規模と最も多様な業務形態、最も広範なカバー範囲を持つ総合的な国際メディアとして、中央広播電視総台は世界一流のメディアコンバージェンスによる発信と科学技術革新の優位性を活かし、世界の人々と中国式現代化のもたらす発展の機会、新時代における中国の科学技術革新の機会、中国と外国の文化交流の機会を共有することを望んでいる」とした。
挨拶を行う呉江浩駐日大使(撮影・蒋暁辰)
呉江浩大使は挨拶の中で、「中国両会は中国の発展の青写真を描き、世界に向けてはっきりとしたシグナルを発した。中国は制度的優位性を発揮し、発展の自信は絶えず高まり続けている。中国は改革革新を堅持し、発展の原動力は大幅に増強されている。中国は高水準の対外開放を拡大し、発展の活力がさらに高まっている」と述べた。
さらに、「重要な隣国である中国と日本は、干渉を排除し、溝を管理・コントロールし、両国関係を長期的に安定させていかなければならない。今年は中国人民抗日戦争と世界反ファシズム戦争勝利80周年に当たる。両国は歴史を銘記し、共に国際秩序と世界平和を守っていくべきだ」とした。
挨拶する日中友好協会の宇都宮徳一郎会長(撮影・蒋暁辰)
日中友好協会の宇都宮徳一郎会長は挨拶の中で、「祖父であり、第3代会長を務めた宇都宮徳馬はかつて『日中友好は日本最大の安全保障』と述べた。この言葉は現在に対しても多くの示唆に富んでいる。日中両国は今、手を携えて前へと進み、共に世界平和を守っていくべきだ」とした。
挨拶する日中協会の瀬野清水理事長(撮影・蒋暁辰)
日中協会の瀬野清水理事長は挨拶の中で、「中国は5%という経済成長目標を打ち出し、開放拡大と国際協力の決意を示し、世界に希望と自信をもたらした。日中関係は現在課題に直面しているが、困難な時期であればあるほど、対面交流をますます強化する必要がある」と指摘した。
日本「村山談話を継承し発展させる会」の藤田高景理事長は、「日中友好はアジア、ひいては世界の平和と安定に寄与する」と述べ、中国が打ち出した「一帯一路」(the Belt and Road)イニシアティブを高く評価し、「このイニシアティブは世界の発展の促進と人類運命共同体の構築推進に重要な貢献を果たした」との見方を示した。
イベント会場では、参加者たちが中日経済貿易協力、中国市場の機会、産業の展望、中日文芸文化交流などの話題について熱心に議論し、中国経済の質の高い発展の明るい見通しを称賛し、中日経済貿易協力と人的・文化的交流の大きな可能性を展望した。
「人民網日本語版」2025年3月18日
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