ボアオ・アジアフォーラム出席者がグローバル・ガバナンスめぐり指摘

多国間主義の堅持とグローバル・サウスの発言力強化を

人民網日本語版 2025年03月27日15:49

ボアオ・アジアフォーラム2025年年次総会のハイレベル対話「国連未来サミット後のグローバル・ガバナンス」が26日、海南省博鰲(ボアオ)市で開催された。出席者は、国連未来サミットの成果の実行やグローバル・ガバナンスのさらなる整備について踏み込んだ意見交換を行い、国連中心の多国間主義を堅持し、グローバル・ガバナンス体制の改革におけるグローバル・サウスの発言力と影響力を強化することを訴えた。新華社が伝えた。

「全ての国、全ての人がグローバル・ガバナンスの参加者であり構築者だ」。中国の陳暁東外交部副部長(外務次官)は「中国は各国と共に、グローバル安全保障イニシアティブを共通認識から行動へと変え、『未来のための協定』をビジョンから現実へと変え、手を携えて人類運命共同体を構築し、平和が永続する、普遍的に安全な素晴らしい未来を共に創造することを望んでいる」と表明した。

国内外の出席者は、グローバル・ガバナンス改革におけるグローバル・サウスの発言力強化などに大きな関心を払った。

ヴォルカン・ボズクル第75回国連総会議長は「グローバル・サウスは世界人口の大多数を占め、世界経済において最も成長著しい国々でもある。しかし、国連安保理、国際通貨基金(IMF)、世界銀行といった国際機関での発言力は依然として不足している」と指摘した。

ガイ・ライダー国連事務次長は「国連の役割を強化し、各国政府機関、地域組織と国連の連携を深めるとともに、各国の人々への国連の影響力を高めることで、グローバルな課題を効果的に解決し、各国の優れた提案をしっかりと実行に移すべきだ」と強調した。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年3月27日

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