外交部「日本の原発汚染水の海洋放出に反対する中国の立場に変更はなし」

人民網日本語版 2025年04月08日11:17
外交部「日本の原発汚染水の海洋放出に反対する中国の立場に変更はなし」

外交部(外務省)の7日の定例記者会見で、林剣報道官が日本の原発汚染水の海洋放出に関する質問に答えた。

【記者】今年2月に中国の専門家が再び日本の福島第一原発を訪れて独自に原発汚染水に関するサンプルを採取し、このほどその検査結果が出たと報じられているが、具体的な状況は。

【林報道官】関係当局に確認したところ、中国側の研究機関は、今年2月に福島原発周辺海域で独自に採取した海水、海洋生物などのサンプルに対する検査および分析をすでに完了した。サンプル中に含まれるトリチウム、セシウム134、セシウム137、ストロンチウム90などの放射性核種の放射能濃度について、異常は見られなかった。今後、中国側の関連データは国際原子力機関(IAEA)に提出され、IAEAからまとめて発表されることになる。

1回の検査結果に異常がなくても、今後の検査結果にも問題がないことが保証されるわけではないことを、中国側は繰り返し指摘してきた。先ごろ開催された中日ハイレベル経済対話において、日本側は、海洋放出に関する長期的な国際的モニタリング及び中国側による独自のサンプル採取と検査の実施を受け入れることを重ねて表明し、これらのモニタリング活動の継続を確認した。

日本側による原発汚染水の海洋放出に反対する中国側の立場には変更はない。我々は引き続き国際社会及びIAEAなど専門機関と共に、日本側に対して、約束をしっかりと履行し、海洋放出を国際的な監督下に置くよう促していく。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年4月8日

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