李強総理がフォン・デア・ライエン欧州委員会委員長と電話会談

人民網日本語版 2025年04月09日14:38

李強総理は8日、フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長と電話会談を行った。新華社が伝えた。

李総理は「現在、中国EU関係は安定の中で好転する基調を示している。中国はEUと手を携えて努力し、良好かつ円滑な上層部交流を維持し、政治的相互信頼を増進し、実務協力を拡大し、各々の懸念の対話と協議を通じた解決を堅持し、中国EU関係のたゆまぬ好転、前向きな発展を推進することを望んでいる。双方は、戦略、経済、貿易、グリーン、デジタル分野における新たな中国EUハイレベル対話を早期に開催する必要がある」と指摘。

「米国は先ごろ、様々な口実で中国とEUを含む全ての貿易パートナーに対する関税の乱発を宣言した。これは典型的な一国主義、保護主義、経済的覇権行為だ。中国が講じた断固たる措置は、自国の主権・安全保障・発展上の利益を守るためだけでなく、国際貿易ルールと国際的な公平・正義を守るためのものでもある。中国とEUは共に経済のグローバル化と貿易自由化の提唱者であるとともに、世界貿易機関(WTO)の揺るぎない支持者であり、意思疎通と協調を強化し、相互開放を拡大し、自由で開かれた貿易と投資を共同で維持し、グローバルな産業チェーンとサプライチェーンの安定性と円滑性を維持し、双方及び世界経済により多くの安定性と確実性をもたらすべきだ。中国の今年のマクロ政策は、様々な不確定要因を十分に考慮したもので、十分な予備的政策ツールも備えており、外部からの負の影響を回避・軽減することが完全にでき、中国は自国経済の持続的かつ健全な発展への自信に満ちている。中国は引き続き確固として揺るぎなく開放を拡大し、EUを含む世界各国と協力を強化し、発展の機会を共有していく」とした。

フォン・デア・ライエン委員長は「EUは対中関係を一貫して重視している。EUは中国と各分野でハイレベル対話を推進し、経済・貿易、グリーン経済、気候変動などの分野で互恵協力を深めることを望んでいる。米国による追加関税は国際貿易に深刻な打撃を与え、EUと中国、及び弱い立場にある国々に深刻な影響を及ぼすものだ。EUと中国がWTOを中心とする公平で自由な多角的貿易体制の維持、グローバルな経済・貿易関係の健全かつ安定的な発展に尽力することは、双方及び世界の共通利益にかなう」とした。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年4月9日

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