東風汽車の2024年における発明特許出願数は6297件 高まるテクノロジーの実力
湖北省の武漢経済技術開発区でひときわ目立つ未来感満載の建築群「東風汽車グローバルイノベーションセンター」は、「中国自動車工業の『スマートエンジン』」と言われている。5月19日、人民網による調査活動2025「行進中国」の取材チームはテクノロジー感満載の同センターに足を運び、中国の自動車メーカー・東風汽車が、どのようにイノベーションを主導として、業界の変革を引っ張っているのかに迫った。人民網が伝えた。
数千人からなる研究開発チームが東風グローバルイノベーションセンターで、日夜研究を重ねている。データによると、2024年、東風汽車の発明特許出願数は6297件、達成率は約200%と、過去最高を記録した。新たに権限を授与した発明特許は1906件で、3年連続で発明特許の取得件数と特許イノベーション指数が中国の自動車メーカー・グループにおいて首位の座をキープし、イノベーションの活力が高まり続けている。
展示エリアでは、業界で初めて最高有効熱効率が45.18%に達したハイブリッドエンジン「馬赫動力(Mach Power)」が圧倒的な存在感を放っていた。同エンジンは、業界の様々な記録を塗り替え、中国の自動車エンジン技術は世界最先端を誇るようになっている。東風汽車の新技術ブランド「天元智能」の展示エリアで展示されているスマート運転システム「天元智駕」は、業界で最も網羅的な産業レイアウトが活かされ、T100—T1000の4ランクのソリューションを提供している。スマートコックピット「天元智艙」は、「視覚+音声+バイオ感知」が三位一体となったスマート中枢を構築し、ユーザーをより理解した「第三の生活スペース」を作り出している。中国初の中央集中型サービス指向アーキテクチャ(SOA)「天元アーキテクチャ」は、スマートカーの「デジタル神経」となっているほか、独自に研究開発したチップのラインナップを見ると、車載用高性能MCUチップ・DF30が中国の空白を埋め、中国の自動車の「チップ」において重要な一里塚を築き、未来のスマート移動に、堅実な技術的基盤を提供している。新エネ車展示エリアで展示されている中国初の全出力燃料電池乗用車「東風氫舟(Hydrogen Boat)」は、水素エネルギーの分野のレイアウトにおいて、東風汽車が最先端を走っていることを示しており、グリーンな移動のためにフルスタック水素エネルギーというソリューションを提供している。
技術面での「追走」から、標準の面で「牽引」する立場へと成長した東風汽車は今、ハードコアなテクノロジーの実力で、中国智造(中国のスマート製造)の台頭の縮図となり、世界の自動車産業の勢力図を塗り替えている。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年5月21日
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