中国のテクノロジー企業インキュベーター数、世界1位に
現在、中国では計1万6000の各種テクノロジー企業のインキュベーション拠点が建設されており、全国の95%以上の県レベル以上の地域をカバーするインキュベーションサービスシステムが構築されており、中国のテクノロジー企業インキュベーターの数は世界1位になったことが15日、中国工業・情報化部(省)への取材で分かった。科技日報が伝えた。
同日に開催された「ハイレベルなテクノロジーサービス業の発展推進に関する記者会見」で、工業・情報化部科学技術司の魏巍司長は、「中国のテクノロジー企業インキュベーターはすでに世界50以上の国・地域に展開され、全国をカバーし、世界とつながるインキュベーションネットワークを構築している。累計で30万社を超えるテクノロジー企業をインキュベートし、上場・株式公開を果たした企業は5000社以上に達している。科創板(ハイテク新興企業向け市場)に上場している企業の3分の1はインキュベーターによって育成されたもので、科大訊飛、大疆(DJI)、寒武紀など、数多くのテクノロジーリーディングカンパニーを輩出してきた。また、「杭州六小龍」と呼ばれる新興テクノロジー企業のうち半数がインキュベーターで育成された企業だ」と説明した。
魏司長はさらに、「中国のテクノロジーサービス業は長年の急成長を経て、量の急拡大と質の効果的な向上が両立する発展段階に入っている」と述べた。
また、中国のテクノロジーサービス能力も顕著に向上しており、国家レベルの製造業イノベーションセンターが33カ所設立されている。2024年末までに、企業による672項目の業界における重要な共通技術の突破、7077件の発明特許の申請、690件の技術成果の実用化を支援してきた。
工業・情報化部は今後、インキュベーターの管理措置を導入し、地方の実情に応じた省レベルプラットフォームの育成を誘導するとともに、政府レベルの高品質なインキュベーターを構築する。さらに、人工知能、バイオ医薬、量子情報などの新興分野に焦点を当て、優秀なインキュベーターを設立し、最先端技術成果のインキュベーションを加速させ、最先端技術を持つ企業の育成を強化するとしている。(編集YF)
「人民網日本語版」2025年5月16日
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