中国は常にアジア太平洋地域の安全を維持していく

人民網日本語版 2025年06月04日16:44

先ごろ開催された第22回アジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)において、中国は地域諸国と連携して共通の安全保障を維持し、平和と繁栄を共有する揺るぎない決意を示し、アジア太平洋地域の長期的な安定と平和に建設的な力をもたらし、地域諸国の幅広い支持と深い賛同を得た。(人民日報コラム「和音」掲載)

中国は共通・総合・協調的・持続可能な安全保障観を提唱し、国連が普遍的安全保障を各国が共同で維持するうえでの中核的存在となることを揺るぎなく支持し、普遍的に安全な世界の構築を推進し、国際・地域紛争問題の政治的解決に建設的に関与し、グローバル安全保障ガバナンスに積極的に関与し、新興分野における安全保障協力を推進している。中国が打ち出し、実行を推進するグローバル安全保障イニシアティブ(GSI)は、絶えず協力・ウィンウィンの共通認識を形成し、力を結集してきた。2024年末時点で、GSIは119の国と国際機関から支持と称賛を得ており、123件の二国間・多国間政治文書に盛り込まれている。

今回の会議に出席した代表らは「世界の構造の変化が加速する中、中国が提供するGSIのような安全保障分野の公共財は、国際社会が団結と協力によって課題に対処し、相互信頼と結束力を高め、グローバル安全保障ガバナンス体制を整備することに寄与する」と指摘した。

しばらく前から、アジア太平洋地域の直面している真の安全保障上のリスクは、特定の国が自国の覇権維持のために、いわゆる「インド太平洋戦略」を推し進めて、焚き付け、緊張を作り出し続けていることにある。地域諸国はこれに対し長らく懸念を抱いてきた。マレーシアのアンワル首相は今回の会議期間中に、「共に行動すればするほど、外部勢力による分断は難しくなる」と述べて、団結と協力を強化して、撹乱と破壊に反対するという地域諸国の共通の思いを代弁した。

中国の発展はアジア太平洋地域から始まり、アジア太平洋地域の恩恵を受け、アジア太平洋地域に貢献するものでもある。情勢がいかに変化しようとも、中国は常に人類運命共同体の旗を高く掲げ、「3大グローバル・イニシアティブ」を実践し、「平和・協力・開放・包摂」というアジア的価値観を基本的準拠とし、真の多国間主義を堅持し、誠実な対話と協議を堅持し、安危を共にし、小異を捨てて大同につき、対話と協議を行うというアジアの安全保障モデルの構築を推進する。

中国は常に実際の行動によって地域の安全を推進し、摩擦やもめ事を適切に処理・解決し、この地域における紛争問題の沈静化を積極的に後押しし、各国と連携して安定と安全を維持し続ける。インドネシア大学法学部の国際法研究者アリスティオ・リズカ・ダルマワン氏が指摘するように、中国は冷戦思考、パワー・ポリティクス、陣営対立の排除を呼びかけており、他国の安全を損なうことで自国の安全を築くことに反対している。これはアジアが地域内の安全保障上の課題に協力して対処し、包摂的な発展を促進することをさらに後押しするものとなる。

人類社会は、平和か戦争か、繁栄か衰退か、団結か対立かの重大な選択に直面し、歴史の岐路に再び立っている。中国は常に歴史の正しい側、人類の進歩の側に立ち、各国と手を携えて世界の正しい道を歩み、平和と安寧を共に守り、大国としての責任を果たすことで、世界により多くの確実性と安定性をもたらしていく。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年6月4日

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