寧夏回族自治区、「中国グリーン演算能力の都」を構築へ

人民網日本語版 2025年06月06日09:53

寧夏回族自治区は2024年末時点で、スマート計算プロジェクト投資、標準ラック数、AIアクセラレーターカード、演算能力規模で、前年同期比「4つの倍増」を実現し、演算能力総合指数で中国トップ10に入り、演算能力の品質・効果サブ指数は中国6位・西部地域1位、環境指数は中国2位・西部地域2位で、演算能力の品質・効果で中国のトップレベルを維持していることが4日、寧夏回族自治区政府新聞弁公室の記者会見で分かった。中国新聞網が伝えた。

寧夏は年間平均気温8.8℃と涼しく乾燥した気候で、中国における大規模データセンターの建設に最も適した地域の一つだ。中国初の新エネルギー総合モデル地域としての寧夏は、演算能力産業発展の豊富なグリーン電力資源を持つ。寧夏はまた、中国で現在唯一の国家新型インターネット交換センターと全国一体化演算能力ネットワークハブの「ダブルノード」を持つ省・自治区でもある。

寧夏は24年にデジタルの産業化と産業のデジタル化促進政策体系を打ち出した。今年5月には新たな質の生産力の育成を急ぎ、揺るぎなくデジタル経済最大の成長分野を構築し、「中国グリーン演算能力の都」の建設に取り組むことを提起した。

寧夏では現時点で9カ所の大型・超大型データセンターが完成し、さらに27件のデータセンタープロジェクトが進行中で、標準ラック数は14万2000基に達した。AIアクセラレーターカード11万6000枚が整備され、演算能力規模は7万4000P。うち中衛データセンタークラスターのスマート計算規模は中国クラスタートップ10のうち3位となっている。

演算能力産業の発展過程において、寧夏はさらに新たな産業エコシステムの育成を重視している。電子専用材料、太陽光発電装置と部品、高性能サーバー、スマートウェアラブル製造などのプロジェクトを導入・育成し、電子製造の集積化がある程度の規模を形成している。現在、20以上の大規模言語モデルが寧夏に導入され、訓練を開始している。AIホームドクターやAI診断支援など中国の10以上のAI企業が寧夏に進出したことにより、40以上の典型的な応用シーンが形成されている。寧夏はさらに1200以上のスマート教室、スマート実験室、スマートドリーム工房、そして186のスマート工場・デジタル作業場を完成させ、106の企業レベル・13の業界レベルのインダストリアルインターネットプラットフォームを育成し、2600社の中小企業がクラウド化・デジタル化・スマート化を実現している。

寧夏発展・改革委員会副主任で、寧夏データ局局長の麦欣甫氏は、「寧夏のデジタル経済規模は27年末までに2700億元(1元は約20.0円)に達し、経済規模の40%以上を占める見込みだ。また寧夏デジタル経済中核産業の付加価値額は約640億元に達し、21年より倍増する。寧夏は30年までに高い競争力を備えたデジタル産業クラスターをほぼ形成し、『中国グリーン演算能力の都』をほぼ完成させる」と説明した。(編集YF)

「人民網日本語版」2025年6月6日

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