中国大学入試終え、旅行に出かける受験生たち　受験後当日に出発も

2025年度中国大学統一入学試験（通称、「高考」）が9日に終了し、緊張感から解放された受験生は、電子機器を購入したり、生活のスキルを磨いたりしている。そして、卒業旅行に行く予定を立てている学生も多く、こうした消費の注目点をターゲットにしている事業者も少なくない。

取材では、「高考」終了後、自動車教習所に行き、大学入学前に、運転免許証を取得できるよう計画している受験生が多いことが分かった。

また「高考」終了後は、思いっきり羽を伸ばして旅行に行くというのが、多くの受験生の第一の選択肢となっている。海南省のある旅行会社の責任者は取材に対して、「5月中旬から、受験生や保護者から旅行に関する問い合わせや予約が入るようになった。受験生をターゲットにして、割引などの優待策を打ち出している観光スポットも多い。消費は一層大衆化しており、キャンプファイヤーパーティやコンサートといった若者に人気のイベントが開催される景勝地やイベントがより人気となっている」と説明した。

広東省広州市の多くの旅行会社も、卒業旅行関連の商品をどんどん打ち出しており、受験生を対象とした優待策も用意している。広東省では「高考」が終了した9日の夜から、海外旅行に出かける団体客の中に受験生の姿があった。

旅行業界の関係者は、6月末に「高考」の結果が発表されると、旅行に出かける受験生が再びピークを迎えると予想している。（編集KN）

「人民網日本語版」2025年6月12日