ベトナムの大学入学試験の中国語の試験問題を撮影した画像が最近、中国のネット上で広まり、ネットユーザーの注目を集めている。画像には、受験生の中国語の語彙力や読解力が試される「穴埋め問題」と「文章問題」が写されていた。
ベトナムでは6月28日と29日の2日間に大学入学試験が実施された。6月29日午後、最後の科目となったのが外国語で、受験生は英語や中国語、ロシア語、フランス語、ドイツ語、日本語、韓国語から1科目を選択することになる。中国のネット上で流れている中国語の試験問題は、その中国語の試験問題となっている。
ここ数年中国語を学ぶ人が急増
ベトナムのハノイ大学の中国語学科と英語学科を卒業したというベトナムの中国語教師・翠翠さん(中国語名)は現在、ハノイで中国語とベトナム語の教師をしている。
翠翠さんは、「中国語学科を志望したり、中国に留学を目指す受験生のほとんどは、高校の時に中国語の勉強を始めている。ベトナムの大学入学試験の外国語テストのうち、中国語はヒアリングと会話のテストはなく、語彙力と読解力のテストだけという。
翠翠さんはここ2-3年、「中国語ブーム」が生じていると感じているという。
「一部の高校生が中国語を勉強しているのは、大学入学試験の外国語テストを免除されるため、又は中国に留学したいから。ベトナムから近く、学費も他の国と比べると高くなく、奨学金もたくさんあるため、中国留学を選ぶ学生が多い」と翠翠さん。
また、一部の人は仕事のために中国語を勉強しており、「中国とベトナムの貿易のつながりは深い。中国はベトナム最大の輸入相手国だ。ベトナムと中国は、ビジネスをしている人が特に多い。ビジネスをしている人の中には、自分は中国語が話せないため、子供に中国語を勉強させて、一緒にビジネスを展開するという人もいる。また、ビジネスをしている人自身でも中国語を勉強するという人もいる」という。
「さらには中国はどんどん発展しており、中国語は英語のように、普及していると感じている。そのため、もう一つなにか言語を学ぶとすれば、中国語を選ぶという場合がほとんど。世界で話す人が最も多いのが中国語で、ベトナムでは英語に次いで学ぶ人が多いのが中国語になっている」という。
ハノイ国家大学の統計によると、ベトナムには大学が224校あり、うち42校が中国語学科(東洋学、第二外国語は含まず)を設置している。この数は、英語に次いで多い数となっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年7月6日