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大学入試が秒読み ホテルの「受験生用ルーム」予約が5倍に

人民網日本語版 2023年06月05日16:47

(画像著作権は東方ICが所有のため転載禁止)

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2023年の中国大学統一入学試験(通称「高考」)が秒読みの段階に入り、試験会場周辺のホテルも予約のピークを迎えている。複数のオンライン旅行予約プラットフォームのデータを見ると、「受験生用ルーム」の検索件数が前月比で約5倍増加し、会場周辺のホテルの予約件数も前年同期比で5倍近く増加した。「受験生用ルーム」の予約が増えると同時に、一部地域では会場周辺の人気ホテルの価格も上昇している。

子どもがもうじき北京市で受験するという張鋒さんは、「試験期間中に一部のホテルは価格が2倍近くになり、ツインルームが1泊1200元(1元は約19.8円)近くになる。うちは4泊予約したので4000元以上かかった」と話した。

携程旅行網によると、5月31日現在、試験会場から3キロメートル以内にあるホテルの予約件数は同5倍近くになった。また同程旅行のデータでは、6月1日現在、「受験生用ルーム」の検索件数が前月の約5倍になり、「早めに予約」の傾向がうかがえる。複数のプラットフォームの検索件数のデータによれば、チェックインが6月6-9日の試験会場周辺ホテルの「受験生用ルーム」の検索件数上位10都市には、北京、西安、上海、長沙、成都、重慶、武漢、広州、鄭州、哈爾浜(ハルビン)が並んだ。

試験に備えるのは学生だけではない。「受験生用ルーム」の予約の大幅増加にともなって、多くのホテル業者と旅行予約プラットフォームもかき入れ時を迎えている。

客室の利用プランを見ると、一部の受験生とその保護者向けに宿泊しないデイユースプランを用意するホテルもある。同程旅行のデータでは、デイユースの予約は6月7日と8日の2日間に最も集中し、「高考」デイユースプランの検索状況を見ると、最も注目度が高いのは北京、上海、西安の3都市だ。

行動したのはホテルだけではなく、旅行予約プラットフォームもこのビジネスチャンスに目を付けている。携程は会場周辺のホテルを予約する人のために割引券を用意した。一方で、同程旅行は全国34都市の200軒を超えるホテルに「高考エネルギーステーション」を設置し、受験生のために急に必要になった時のための文房具セット、着替えのTシャツ、暑さ対策の医薬品などを用意している。さらに一部のホテルはサイレントモーニングコール、出発時間のお知らせ、レイトチェックアウトなどの受験生を応援するサービスを打ち出している。(編集KS)

「人民網日本語版」2023年6月5日

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