2021年の中国大学統一入学試験(通称「高考」)が近づき、受験生向けホテルの予約がまた熱を帯びてきた。Qunar.Comが28日に発表したデータによれば、5月27日から、受験生向けホテルの予約が増加し始めた。予約件数が最も多い都市は上海、北京、成都だ。地域ごとに試験の日時は異なるが、受験生の4割近くがあらかじめホテルに泊まる予定で、昼休みの時間帯のみのデイユースも受験生やその保護者に人気だという。「北京日報」アプリが伝えた。
Qunarによると、試験会場から2キロメートル以内のあるホテルが最も人気がある。保護者がホテルを予約する際、例外なく求めるのは禁煙ルームであることで、このほか高層階、賑やかな通りに面していないこと、エレベーターから遠いこと、角部屋なども要望が多い。予約の状況を見ると、6月1日以降の試験会場付近の受験生向けホテルの予約件数がさらに増えている。
大学入試がどんどん近づいてきて、多くの受験生の保護者が、我が子がしっかり休息を取れるようにとの思いで、試験会場付近のホテルを予約し始めた。Qunarのデータでは、5月27日までに、大学入試期間(6月7-10日)の国内ホテル予約件数は2019年同期比30%以上増加したが、価格は昨年並みだという。
大学入試期間中は、上海、北京、成都がQunarの国内ホテル予約件数のトップ3都市となっている。19年同期に比べて増加率が高かったのは成都、杭州、武漢で、成都は41%、杭州は39%、武漢は33%だった。
予約状況を見ると、大学入試期間中に、保護者は高級ホテルやチェーンホテルを特に求めているわけではなく、試験会場から近いか遠いかが最も重要なポイントになる。Qunarによれば、試験会場から2キロ以内のホテルが最も人気だ。北京を例にすると、北京師範大学附属中学から直線距離300メートルの場所にあるホテルは、6月6日から9日まで一部のタイプの部屋が満室だという。
全国各地で試験の日時は異なるが、全体としては受験生がホテルに入る時期は6月6日から8日の間に集中する。受験生の4割近くが、周囲の環境に慣れるためあらかじめホテル入りするという。北京を例にすると、今年の大学入試は6月7日から10日に試験のあるところが多く、ホテル入りのピークは6月5日から6日となっている。
受験生向けホテルに宿泊するだけでなく、試験会場付近のホテルのデイユースも多くの受験生と保護者の選択肢になっている。Qunarのデータを見ると、6月7日と8日はデイユースの予約が最も集中している。また今年の大学入試期間中のデイユースの平均料金は124元(1元は約17.2円)で、19年より20元だけ高い。
デイユースの予約件数が最も多い3大都市は、上海、成都、北京で、成都は19年に比べて1.7倍増加した。4位から10位には、天津、哈爾浜(ハルビン)、南京、済南、長沙、西安、武漢が並んだ。Qunarの予想では、6月1日に予約はピークを迎えるという。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年6月1日