「羅小黒戦記2」公開6日間で興行収入1.5億元超に 癒しの物語が大好評
7月18日に公開された中国国産アニメ映画「羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来」は、公開から現在までの興行収入が1億元(1元は約20.6円)を超え、コミュニティサイト・豆瓣のレビューは8.6ポイントとアニメーション映画の年間トップを獲得し、観客からの高い評価を証明した。環球時報が伝えた。
同作品は前作を引き継ぎ、人間の生活に少しずつ慣れた黒猫の妖精・羅小黒と師匠の無限が町で静かな修行生活を送る中、妖霊会館が襲撃されたと聞き、新たな任務のために一時的に離れ離れになる。小黒は初対面の鹿野と共に一連の謎を解き、師匠と会館の危機を救う旅に出る。
2011年に誕生したアニメ「羅小黒戦記」は、10年以上にわたり多くのファンを獲得している。癒し系の手描きの画風と可愛さと熱さを併せ持つ世界観が若い観客を引き付け、ネットアニメから劇場版に至るまで、この黒猫は愛され続けている。2019年に初の劇場版が公開されると、3億1000万元の興行収入と8.0ポイントという豆瓣レビューの高評価を記録した。6年後の続編は8.6ポイントとさらに高くなり、「哪吒之魔童閙海(ナーザの魔童大暴れ)」(8.6ポイント)を上回って今年評価の最も高い国産アニメ映画となっている。
本作では多くのアクションシーンが登場。2D手描きアニメながら、シーンの構築や戦う場面の完成度はCGアニメや実写映画に引けを取らず、楼閣などの中国風建築や火鍋など中国テイストの要素もたくさん見られる。ファンからは「6年が経って『小黒』が目に見えて成長した」「一番かっこいいのはなんと鹿野さん」などとコメントが寄せられ、特に見た目がクールだが実は情熱的な鹿野が人気を集めている。
日本のファンからの関心も高い。16日、映画の公式Xアカウントが「日本語吹替版・字幕版の2025年11月7日公開決定」を告知すると、「日本公開待ちきれない!」「週末に日本から上海へ観に飛んだ!中国語は分からないが映像だけでも圧倒された」などのコメントが相次いだ。
実は2019年に第1作が日本で公開された際、「羅小黒戦記」はすでに新海誠監督をはじめ多くの日本アニメ関係者や観客の心を掴んでいた。最初は日本語字幕版の限定上映だったが、2020年には吹替版で再公開され、最終的に5億2000万円の興行収入を記録した。「羅小黒戦記2」の中国公開初日には、入江泰浩監督がわざわざ中国に来て鑑賞したという。「素晴らしい2時間だった。日本での公開を待てず飛行機で観に来たが、期待を裏切らない傑作だった。アニメの制作陣と、劇場で笑いながら映画を鑑賞した観客の皆さんに感謝」 と絶賛した。(編集SC)
「人民網日本語版」2025年7月25日
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