中国インターネット大会でAIエージェントが話題に 将来、人間は「デジタル社員」を管理する可能性

人民網日本語版 2025年07月25日09:39

7月23日に開催された2025中国インターネット大会では、AIエージェントが多くの参加者の注目を集める話題となった。複数のゲストは、AIエージェントがインターネットと深く融合し、人間の仕事や生活に影響を与えるだろうとの見方を示した。中国新聞社が伝えた。

中国工程院の鄔賀銓院士は、「将来的にAIはインターネットと深く融合し、新たな需要をもたらす。『AI for Internet』と『Internet for AI』の両方向に取り組む必要がある。一つは、インターネットが大容量通信、高度なプライバシー保護、エッジコンピューティングなどのニーズにどう対応するかという点、もう一つは、ユーザーがインターネット上でより多くAI技術を活用し、個別化されたニーズを満たしていくことが必要だ」と語った。

360集団の創業者周鴻禕氏は、「将来、誰もがAIエージェントで構成されたデジタルチームを持つようになり、人間の仕事はそのデジタル社員を管理することになる」と予測した上で、「エージェントの普及はインターネットに影響を与えるだけでなく、人類の役割にも深い変化をもたらす。将来、個人やチームが数十さらには数百のAIエージェントからなるデジタルチームを持つ可能性がある。人間の仕事は、エージェントの定義、計画、管理、監督へと変わり、人間は煩雑な作業から解放されるだろう」との見方を示した。

硅基智能(シリコンベース・インテリジェンス)創業者の司馬華鵬氏は、「AIエージェント時代は新たなチャンスをもたらし、誰もが『スーパー個人』となり、AI技術を活用し、『ひとり企業』を実現する可能性がある」と語った。

零一万物の共同創業者馬杰氏も、「AIは起業家により多くの機会をもたらしている。これまで新しいテクノロジー企業を立ち上げるのは困難で、多くの人手が必要だったが、今ではAI技術があるため、大規模AIモデルやエージェントを活用すれば、小規模な企業でもユニコーン企業になる可能性がある」と述べた。

中関村実験室の室長を務める中国インターネット協会の呉建平副理事長は、「現在のAIインターネットはまだ完全には実現していないが、AIは確実にインターネットに影響を与える。たとえば、従来は人手で修正していた局所的なインターネットの改善と最適化についても、将来的には『インターネット運用保守大規模言語モデル』によって自動的に診断・修復が行われるようになる可能性がある」との見方を示した。(編集YF)

「人民網日本語版」2025年7月25日

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