低炭素で明るい農村生活を送る浙江省の村

人民網日本語版 2025年08月06日13:48

電力ビッグデータを活用したスマート高齢者ケアの警報システムの実現や、浙江省初となる村レベルの電力サービス拠点の設置による充電設備の農村導入など、「千万プロジェクト」発祥の地である同省杭州市蕭山区瓜瀝鎮梅林村は、「デジタル」と「低炭素」の方法により、再び未来へと近づいている。中国青年報が伝えた。

8月4日、記者が訪れた梅林村では、連なる斜め屋根の洋風住宅と水田が新しい農村の風景を織りなしていた。

90年代生まれの楼馮梁氏は、「建物の外観は大きく変わっていないが、変わったのは村民の電力需要だ」と話す。2013年に瓜瀝電力供給所に就職して以来、毎月梅林村で電力線の点検を行っている楼氏は取材に対し、「この20年間で梅林村は低圧農村電力網の高度化工事や電力増設を経て、1戸当たりの電力容量は従来の3.17キロボルトアンペア (kVA)から11.86kVAに増加。これはエアコンを5台設置できる計算だ」と説明。

今では電力の安定供給に悩まされることがなくなった梅林村の住民たちは、「電気を上手に使う」そして「エネルギーを上手に使う」ことを追求し続けている。楼氏は、「2018年から梅林村では個人の充電ポール設置の申請が出始め、現在では村内の電気自動車は100台近くに達している。今では一部の住民は自宅の庭に充電ポールを設置している」と語る。

さらに具体的なデータとして、同村の太陽光発電は年間で3000トンの二酸化炭素排出削減を実現。村内には16本のスマート充電ポールが設置されており、村の太陽光発電・蓄電一体型充電スタンドには30キロワット(kW)の蓄電設備も備えられている。

現在は国家電網杭州電力供給公司のゼロカーボンエンジニアとなった楼氏は、「2年間の運用を経て、スタンドの1日当たりの充電量は1000キロワット時(kWh)、1日当たりの充電車両は40台近くに達している。周辺企業からの利用も少なくない。村では太陽光発電と蓄電設備を組み合わせた『自家発電・全量消費』を実現し、クリーンエネルギーの消費率を高めることで『グリーン電力の付加価値化』という新たなモデルを模索している。村民による太陽光自家消費率は30%向上し、村民の年間充電コストは25%節約できている」と話す。(編集YF)

「人民網日本語版」2025年8月6日

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