米中距離ミサイルの日本展開計画に中国外交部がコメント
人民網日本語版 2025年09月01日13:38
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外交部(外務省)の8月29日の定例記者会見で、郭嘉昆報道官が米中距離ミサイルの日本展開計画に関する質問に答えた。
【記者】米軍が9月に日本で実施される合同演習の期間中に、中距離ミサイルシステム「タイフォン」を日本国内に展開して訓練を実施し、演習・訓練終了後に撤収する計画だとの報道について、中国としてコメントは。
【郭報道官】関連報道に注意を払っている。中国はすでにこの問題について、重大な懸念を繰り返し表明してきた。中国は一貫して、米国がアジア諸国に中距離ミサイルシステム「タイフォン」を展開することに断固として反対している。中距離ミサイルシステムの日本展開は、他国の安全保障上の正当な利益をさらに損ない、地域の戦略的安全保障にとって実質的な脅威となるものだ。米日は他国の安全保障上の懸念をしっかりと尊重すべきであり、中距離ミサイルシステム「タイフォン」を導入してはならず、実際の行動によって地域の平和と安定にプラスとなる役割を果たすべきだ。
軍国主義侵略の歴史ゆえに、アジア近隣諸国と国際社会は日本の軍事・安全保障面の動向を強く注視し続けている。今年は中国人民抗日戦争ならびに世界反ファシズム戦争勝利80周年にあたる。我々は日本側に対して、侵略の歴史を深く反省し、平和的発展路線を堅持し、軍事・安全保障分野で言動を慎むよう促す。アジア近隣諸国と国際社会の信頼をさらに失うような事をしてはならない。同時に我々は米側に対しても、歴史の経験と教訓を汲み取り、力と資源を正しい方向に注ぎ、その逆の事をしないよう促す。(編集NA)
「人民網日本語版」2025年9月1日
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