【素敵な四季を探す旅】大暑

人民網日本語版 2025年07月22日09:01

7月22日は二十四節気の12番目「大暑」。「素敵な四季を探す旅」シリーズでは、旅行好きなSisiが素敵な四季を探す旅に案内!今回は「火の州」とも呼ばれる新疆維吾爾(ウイグル)自治区吐魯番(トルファン)を紹介する。

「大暑」は、農家の人々が一刻を争って農作業に励む時期。早生品種の米を収穫して倉庫に保管し、晩生品種の米の田植えをする時期だ。一刻を争って行われる農作業の背景には、中国の農耕文明が季節のサイクルの中で育んできた生きるための知恵がある。

この頃、吐魯番では、火焰山の地表温度が最高で70度以上に達する。しかし、暑ければ暑いほど甘くなるのがブドウだ。ブドウ園では、緑色の宝石のようなブドウの房がブドウ棚に下がり、甘い香りを漂わせている。甘いブドウがたくさんできるのは、2000年以上前の偉大な発明「カナート(灌漑用の地下水路)」のおかげだ。砂漠の下に張り巡らされた地下水路で広大なブドウ園に水を送るカナートには、天と人は本来一体であるとする「天人合一」の知恵が詰まっている。

世界各地には、暑い夏を元気に乗り切るためのさまざまなアプローチがある。例えば、日本はこの頃に「土用の丑の日」を迎え、多くの人はウナギを食べてスタミナを補給する。韓国では、一年で最も暑い時期である「三伏天」の時期に、熱々のサムゲタンを食べて暑気払いする。タイでは、仏教行事の「カオパンサー」が行われ、本格的な雨季入りとなる。人々はロウソクをお寺に供え、静寂とセレモニー感の中で厳しい夏をやり過ごす。

「酷暑はいつ過ぎるか、清風の吹くところなし」。夏の最後の節気である「大暑」は、太陽のパワーが最も強い時期で、焼けつくような暑さになる。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年7月22日

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