国慶節と中秋節の8連休で解き放たれた消費のポテンシャル
国慶節(建国記念日、10月1日)と中秋節(旧暦8月15日、今年は10月6日)の8連休には、市場が活況を呈し、商業エリアや観光地は人でにぎわい、中国各地で休日の消費が勢いを見せた。
今年の国慶節は中秋節と重なったことから、中秋節に食べる伝統菓子「月餅」の消費シーズンをもたらした。河北省石家荘市藁城区黄荘村の月餅マーケットでは、油紙に包まれた特産の「黄荘酥皮月餅(サクサクしたパイ生地の月餅)」が特にグルメたちの人気を集めた。
今年の月餅市場では「低糖」、「低脂肪」、「ユニークな味」が主なセールスポイントになったことは注目に値する。
同時に、祝日が重なったことで、高まっていた旅行熱が連休中に消費成長の活力へと転換を加速させたことも注目された。
河南省安陽市の殷墟博物館では、文化クリエイティブコーナーが観光客に人気のスポットとなり、上海市崇明区の郊外の農村で行われたカーニバルは、観光客の多様な消費ニーズに応えた。また、広西壮(チワン)族自治区桂林市では、民族の特色あるムード漂う観光客向けの「没入型消費シーン」が創出された。
ナイトタイムの文化観光消費の各種業態も休日消費の新たな原動力を絶えず活性化した。
河北省では、数百台のキッチンカーが正定県の日用品夜市に登場し、きらめくネオンサインと賑やかな話し声に包まれた「グルメ天国」が出現した。天津市では、ライトアップショー「海河の夜」が都市部のナイトタイムエコノミーの活力を高めるエンジンになった。また湖北省咸寧市では、音楽イベントと無形文化遺産の文化クリエイティブマーケットが商業エリアで夜間に同時開催され、「ビジュアル・サウンド+消費」という二重の魅力を創り出した。
交通運輸部(省)の分析予測によると、中秋節と国慶節の8連休期間に社会全体の地域を跨いで移動した人は延べ23億6000万人に達し、1日あたり平均は前年同期比約3.2%増の延べ2億9500万人に達する見込みだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2025年10月9日
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