中国はいかにして「先見型国家」となったのか

人民網日本語版 2025年10月28日16:18

中国共産党第20期中央委員会第4回全体会議(四中全会)が23日、成功裏に閉幕した。四中全会への国際社会の強い注目は、世界的なアジェンダにおいて中国の五カ年計画が持つ重要性を反映している。各国は、中国が引き続き世界の発展の「安定の錨」「原動力」としての役割を発揮することを確信し、中国式現代化の過程で発展の機会をより良く共有していくことを期待している。(人民日報コラム「和音」掲載)

五カ年計画の科学的な策定と継続的な実施は、中国共産党による国政運営の重要な手法であり、国際社会が中国式現代化を理解するための重要な窓口でもある。中国が人類史を塗り替えるほどの発展の奇跡を創り出せた重要な理由の一つは、五カ年計画を継続的に策定・実施し、社会主義体制の優位性を十分に発揮し、全国を一体として捉え、青写真を貫徹することを堅持してきたことにある。1953年に第1次五カ年計画を実施してから、今年「第14次五カ年計画」(2021~25年)の最終年を迎えるまでの間に、中国は貧しく弱い農業国から、世界最大の製造業大国、そして世界第2の経済大国へと成長した。中国の五カ年計画は世界的に広く称賛され、各国が中国の経験を参考にするうえで重要なものとなっている。

「第14次五カ年計画」期において、中国は複雑に入り組んだ国際情勢や国内の改革・発展・安定という極めて困難で重い任務に直面しながらも、一連の重大なリスクや試練に効果的に対処し、質の高い発展という「確実性」によって、さまざまな「不確実性」に対処してきた。経済規模は35兆元(1元は約21.4円)以上拡大する見通しであり、1人当たりGDPは2年連続で1万3000ドル(1ドルは約152.5円)を超える。製造業は15年連続で世界首位の座を安定的に維持し、世界経済の成長への寄与率は年平均約30%を維持している。外部環境がどう変化しようとも、中国は力を集中して自国の事を成し遂げ続け、自信を一層強め、信念を一層揺るぎないものにしている。

今日の世界は、深い変革と動揺・不安定という岐路に立っており、不確実性が全世界を覆っている。中華民族の偉大な復興という戦略の大局と、百年間なかった世界の大きな変化とを総合的に見据え、中国は混迷する国際情勢の中で確実性を維持しており、世界の発展に一層重要な影響を及ぼしていくに違いない。四中全会で審議・採択された「国民経済と社会発展の第15次五カ年計画の策定に関する中共中央の提案」は、今後5年間の発展に対するトップレベルデザインであり、戦略計画であり、勢いに乗ってさらに上を目指し、中国式現代化を継続的に推進するための新たな総動員計画であり、全体方針である。「提案」は、遠い将来まで大勢を見通すと同時に、課題解決志向の実事求是の姿勢で取り組み、発展の方向性を明確・明晰に描いており、中国の発展に対する国際社会の信頼を力強く高めるものとなっている。

社会主義現代化の実現は段階的に漸進し、不断に発展・進歩する歴史的プロセスだ。「第15次五カ年計画」期は、社会主義現代化をほぼ実現するための基礎を固め、全面的に力を注ぐ重要な時期にあたる。戦略の揺るぎなさを保ち、必勝の信念を高め、中国は中国式現代化による強国建設と民族復興の偉業の全面的推進という新たな局面を不断に切り開き、中国の新たな発展によって、世界各国の平和的発展と協力・ウィンウィンに、より広い空間を創出していく。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年10月28日

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