新エネ車の販売台数シェアが初めて50%を超えたことが示すもの
中国自動車工業協会の発表した最新統計によると、10月の新エネルギー車月間販売台数は前年同期比20%増の171万5000台となり、新車月間総販売台数に占める割合は51.6%に達し、初めて50%を突破した。これは中国において、新エネルギー車が従来のガソリン車に取って代わる動きが新たな段階に入ったことを意味する。

新エネルギー車の販売台数シェアが初めて50%を超えたことは、次の事を示している。
(1)乗用車の新製品供給が豊富になり続け、製品技術が絶えず高度化している。
今年に入り、国内乗用車メーカーは相次いで電動化・スマート化技術の進化を加速させている。800Vシリコンカーバイドプラットフォーム、長距離航続型レンジエクステンダー/プラグインハイブリッド、駐車スペース間エンドツーエンド複合型運転支援、AI基盤モデル搭載スマートコックピットなどが、すでに大半のメーカーの主力車種に導入されている。概算統計によると、今年9月15日から21日までの1週間だけで、新エネルギー乗用車は16車種が発売された。新車効果の持続的な追い風を受けて、今年10月の中国における新エネルギー乗用車の販売台数シェアは54.9%まで上昇した。
(2)商用車の電動化プロセスが加速している。
統計によると、新エネルギー商用車の販売台数シェアは2024年には14.9%だったが、今年1月から10月には20.7%にまで急上昇した。
(3)新エネルギー車の月間販売台数が初めてガソリン車を上回ったことで、自動車産業の電動化・スマート化への転換には新たな、より高い要求が突きつけられている。
AIによる自動車産業チェーン全体の活性化が加速する中、AI自動車時代における製品形態、製造プロセス、運営モデル、競争次元、発展モデルを革新的に模索して初めて、中国は自動車の電動化・スマート化への転換において世界をリードする地位を確たるものにし続けることができる。現在、自動車産業は活気に満ちている。市場における優勝劣敗の淘汰メカニズムを強化し続けると同時に、悪しき「内巻式競争」(閉鎖的環境における過度な消耗戦的競争)を効果的に抑制し、「増産・増収しても増益にならない」という悪循環を打破して初めて、業界は質の高い発展を実現することができる。(編集NA)
「人民網日本語版」2025年12月2日
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