極めて危険な日本右翼の歴史再構築

人民網日本語版 2026年03月30日14:52

東京裁判の開廷から今年で80年になる。この歴史的裁判は、日本軍国主義による侵略の罪に対する正義の清算であった。しかし日本右翼勢力は長年にわたり、歴史の正義に挑戦する行動を止めていない。(文:周永生・吉林外国語大学国際組織研究院教授。人民日報掲載)

日本右翼は歴史認識において絶えず「曖昧な空間」を作り出してきた。政府要人は毎年、靖国神社に「真榊」と呼ばれる供物を奉納し、歴史教科書は侵略の歴史を矮小化、さらには美化し、重要な政府高官は「慰安婦」強制連行を公然と否認する。こうした一連のやり方は、実質的に戦後国際秩序への挑戦であり、戦後国際法の原則を侵蝕し続けている。日本国内では歴史修正主義が横行し、若い世代の歴史認識に深刻な問題を生じさせている。

日本の歴史修正主義は、史料の選択的使用や因果関係の再構成などの手段を通じて、すでに共通認識が形成されている歴史上の出来事に対する解釈を覆そうと企てる。例えば、東京裁判については「勝者の裁き」であると強調し、南京大虐殺については「犠牲者数」に疑義を呈する。また、日本右翼が意図的に強調するものとして、米軍による東京大空襲での日本の「惨状」、広島・長崎への原爆投下による「無辜の犠牲者の魂」、関東軍捕虜が酷寒のシベリアで受けた「虐待」、そして太平洋の島々のジャングルで飢餓に苦しんだ兵士なども挙げられる。このような「被害者」としてのナラティブを構築することで、日本右翼は戦争「加害者」たる日本軍国主義の罪責を矮小化してきた。

「部分的否定、全体的脱構築」というこのような手法は、終わりのない論争の中で、歴史の真実を「観点をめぐる争い」「見解をめぐる争い」「個別の問題をめぐる争い」へと矮小化する。その結果、歴史修正主義者の狙いが達成される。すなわち、第二次世界大戦の史実に対する全体的で正しい姿勢を欠き、個別の歴史的出来事の瑣末で枝葉的な問題をめぐる論争のみを行い、さらには第二次大戦後の国際社会による日本への制約があたかも「濡れ衣」であり、戦勝国が敗戦国に押し付けた「不合理な枷」であるかのように見せるのだ。

日本の現首相である高市早苗氏は、まさにこうした日本右翼の歴史観の持ち主だ。彼女はかつて南京大虐殺や「慰安婦」及び労働者の強制連行といった歴史の事実を公然と否認し、「慰安婦」問題について謝罪した「河野談話」や侵略の歴史について謝罪した「村山談話」に不満を示した。さらに、「九一八事変」以降の日本の中国侵略行為を「自衛戦争」と呼びさえした。2014年以降、彼女はA級戦犯を祀る靖国神社を10回以上参拝した。今年初め、衆議院選挙での勝利後には、靖国参拝について「その環境を整えるために努力をしている」との発言も行った。これらは、日本右翼が戦後体制の制約を突破し、「再軍事化」を図るための世論形成を急いでいることを示している。

日本右翼による歴史再構築は極めて危険だ。阻止しなければ、これが現実世界に深く入り込み、アジアの平和と安定に衝撃を与えることになるのは必至だ。虚偽の歴史再構築は許されない。歴史を正しく認識してこそ、日本は未来を切り開くことができるのだ。(編集NA)

「人民網日本語版」2026年3月30日

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