スマートコンピューティングセンター、水力発電所トンネルに設置

人民網日本語版 2026年04月03日09:22

両河口演算・電力融合実証プロジェクト(資料写真)

両河口演算・電力融合実証プロジェクト(資料写真)

両河口水力発電所プロジェクトの全景(資料写真)

両河口水力発電所プロジェクトの全景(資料写真)

四川省西部に位置する川西高原、標高2800メートルの地に、中国初となる高標高・洞窟型のコンテナ型スマートコンピューティングセンターが設置されている。6つのコンピューティングコンテナはダム脇の山体内部に収められ、計2000枚の国産演算チップを実装。その演算能力は、日常業務用デスクトップコンピューター2億4000万台分に相当する。人民日報が伝えた。

2025年12月、両河口水力発電所を基盤とする「演算能力と電力の融合」実証プロジェクトが四川省甘孜(カンゼ)蔵族自治州で正式に稼働を開始した。発電所建設時に残された施工トンネル群を有効活用し、機械室を発電所の内部に設置。グリーン電力によるゼロカーボン演算能力を探求する。

両河口水力発電所のトンネル群は年間を通じて5℃前後の恒温・恒湿環境が保たれ、天然の「定温データセンター」として機能している。洞内は換気が良く低温で、スマートコンピューティングセンターのPUE(電力使用効率)は1.2未満に抑えられ、国内トップレベルに達している。同プロジェクトは雅礱江公司と中国電信四川分公司が共同で建設。コンピューティングコンテナは数百メートルの深さに埋設され、ダムの高い耐震性、安定かつ低コストの電力供給、高度なセキュリティ体制を共有できるなど、多面的なメリットを備える。

スマートコンピューティングセンターの建設と同時に、25年末には両河口プロジェクト群の一つである雅礱江索絨太陽光発電所も発電を開始した。これに加え、柯拉第1期・第2期太陽光発電所および両河口水力発電所とともに、「水力300万キロワット(kW)+太陽光300万kW」からなる世界最大級の水力・太陽光相互補完型プロジェクトを構成している。

水力発電から太陽光発電、さらに揚水発電に至るまで、水力と太陽光の資源を活用することで、同プロジェクトは年間を通じて十分なグリーン電力を確保し、演算能力の安定供給を実現している。現在、雅礱江公司はさらに、出力1000万kW級の水力・風力・太陽光・蓄電・貯蔵・水素・演算能力全要素統合型モデル実証エリアの建設も進めている。

両河口スマートコンピューティングセンターから出力されるグリーン演算能力は、光ファイバーを通じて山々を越え、数百キロ離れた稲城県の海子山へと送られる。ここでは国家重要科学技術インフラである高高度宇宙線観測所(LHAASO)が宇宙深部からの信号を受信している。水力発電によるグリーン電力は、宇宙線の起源解明に挑む演算能力へと変換され、最先端の科学研究を支えている。

プロジェクトの安定運用に伴い、雅礱江公司は一部の演算能力を活用してAI(人工知能)イノベーションプラットフォームも構築し、気象予測や生産運用などの分野に特化した大規模言語モデルの開発を進めている。

雅礱江公司両河口水力発電所の王文松常務副所長は、「今後は、両河口プロジェクト群が持つ豊富なトンネル資源を活用し、このモデルの普及を推進していく考えだ。将来的には、電源・電力網・負荷・エネルギー貯蔵の一体化によるグリーン電力の直接供給モデルの探求をさらに深化させ、国家戦略『東数西算(東部地域のデータを西部地域で保存・計算すること)』に積極的に組み込んでいく方針だ」と語った。(編集YF)

「人民網日本語版」2026年4月3日

注目フォトニュース

関連記事