「純粋な資金抽出者」論は「債務の罠」の焼き直しにすぎない

人民網日本語版 2026年05月21日15:52

中国とアフリカの関係が発展する過程において、両者間の協力が新たな発展の盛り上がりを迎えるたびに、西側メディアは決まって中国とアフリカの関係をむやみに非難し、必死になってイメージを悪くしようとする。最初は、中国がアフリカでいわゆる「資源略奪」や「新植民地主義」を行っていると主張し、後には中国がアフリカにいわゆる「債務の罠」を仕掛け、「ワクチン外交」を行っていると主張するといった具合だ。最近では、中国がアフリカの全ての国交樹立国に対してゼロ関税という優遇政策を打ち出したことに伴い、西側の一部のメディアやシンクタンクは「純粋な資金抽出者(net extractor)」という新語を発明した。彼らは、中国がアフリカへの「融資の提供者」から「債務の回収者」へと転換し、アフリカの資産を「純粋に抽出」していると主張する。(文:賀文萍・中国アフリカ研究院/中国社会科学院西アジアアフリカ研究所研究員。人民網掲載)

この「純粋な資金抽出者」論は、かつての「債務の罠」論の焼き直しにすぎない。この論調は、通常の融資利息の返済を「純粋な資金抽出」と称するが、これは金融協力の正常な法則や市場ルールの全面否定にほぼ等しい。融資と返済は、それ自体が貸し手・借り手の双方が署名した合意に基づいて正常に機能するプロセスであり、融資・返済には自然な周期が存在する。統計によると、2013年から2018年までは中国のアフリカ向け融資実行のピーク期であり、現段階は元本返済・利払いの時期に集中的に入っている。正常な元本返済・利払いを「利益の抽出」と歪曲することは、完全に下心を持って中国とアフリカの関係を離間させ、泥を塗ろうとするものである。もしこのようなでっち上げの「純粋な資金抽出者」論が成り立つのであれば、世界銀行や国際通貨基金(IMF)による各種融資プロジェクト、さらには我々一般の個人と銀行との間に存在する住宅ローンやマイカーローンの関係までもが「純粋な資金抽出者」モデルになってしまうではないか。これが成立しないのは明らかだ。

いわゆる「純粋な資金抽出者」論は、「木を見て森を見ず」のような一面的かつ狭隘な方法論的過ちを犯してもいる。この論を煽り立てる人々は、アフリカ諸国による現在の融資返済データのみを注視し、中国によるアフリカへの直接投資、工事請負費、貿易融資といった巨額の投資を完全に無視している。また、中国の投資がもたらしたアフリカ大陸の鉄道や橋梁などインフラの大幅な改善、及び民衆の生活水準の向上については、見えないふりをしている。事実は、2023年末時点で中国のアフリカ向け直接投資残高は400億ドル(1ドルは約158.9円)を超えており、中国はアフリカにとって最も主要な外資導入国の一つである。2013年以来、中国はアフリカにおいて6000キロメートル以上の鉄道、6000キロメートル以上の道路の建設に参画し、通信基幹網の新規敷設・アップグレードを約15万キロメートル行い、1600以上の製造業・農業プロジェクト、340近くの鉱業加工プロジェクトの投資・運営を行い、アフリカの経済発展に新たな活力を注ぎ込んできた。中国とアフリカの協力の成果は、アフリカの人々に目で見ることができ、手で触れることのできる確かな利益をもたらしてきた。

中国のアフリカ向け投資・融資協力が、いわゆる「債務の罠」や「純粋な資金抽出者」であるのか否かについて、最も発言権があるのは当然ながらアフリカ諸国自身だ。アフリカ最大級の総合工業グループの一つであるDangote Groupの総裁であるAliko Dangote氏は最近、ノルウェー政府系ファンドのCEOからインタビューを受けた際、米欧と比較して、中国の提供する融資構造はアフリカの商業発展に最も役立ち、アフリカの投資家や政府が大型プロジェクトを推進する上でも最も助けになると述べた。中国の融資は通常、輸出保険のサポートがある設備分割払い方式を提供し、アフリカ企業は数年かけて分割返済できるため、全額一括支払いを回避できるからだ。今年5月1日から、中国はアフリカの53の国交樹立国に対してゼロ関税措置を全面的に実施し、中国の大市場をアフリカの発展における大きなチャンスへと変えた。誰がアフリカ経済のために「造血」し、誰が資金を「抽出」するだけなのかは、一目瞭然であるはずだ。(編集NA)

「人民網日本語版」2026年5月21日

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