南中国海初の100メートル級垂直勾配気象総合観測塔を設置
人民網日本語版 2026年06月23日13:41

中国気象局の発表によると、気象レーダーを搭載した最後の観測塔の部材が正確に据え付けられたことで、中国初の海上100メートル級垂直勾配気象総合観測塔の設置がこのほど、広東省陽江沖で完了した。これにより南中国海における遠洋100メートル級垂直気象観測の空白が埋められた。
この観測塔は陽江、雷州半島、海南島の海岸から約80キロ離れた海域に位置する。台風の主要進路上にあり、その地理的位置は極めて高い戦略的価値を有する。観測塔の高さは103メートルで、塔の主体部分は60メートル。10メートル間隔の高度別観測配置を採用し、全高度に風、気温、湿度、気圧などの各種センサーを搭載し、各高度の気象実測データを24時間体制で収集できる。
プロジェクトチームの関係責任者によると、この観測システムは大気境界層における気温、湿度、風、気圧、エアロゾルなどの3次元空間分布とその動的変化を逆解析し、逆転層や大気輸送経路を特定できるため、汚染源の追跡、数値予報、海上の異常気象に対する早期警戒能力を効果的に高める。また南中国海の海洋大気境界層の変動、海陸間のフラックス交換、台風メカニズムなどの先端科学研究に実測データのサポートを提供する。観測データは陽江沖の洋上風力発電設備の運用保守や、海洋牧場の安全な生産といった産業シーンにも活用される。
プロジェクトはさらに標準化された機器拡張インターフェースをあらかじめ確保しており、将来的に波浪、海流、海水の水温・塩分、海気フラックスなどの海洋観測設備を追加できる。また海洋環境データを同時に取得し、海面と大気の間における運動量、熱、炭素フラックスの交換過程を観測し、海洋と大気の多次元・一体型の協調観測を実現する。(編集YF)
「人民網日本語版」2026年6月23日
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