中国最大の単体露天掘りリン鉱山を訪ねて
山の地形に沿って切り開かれた採掘ベンチが幾重にも連なり、まるで巨大な斧で地層の褶曲を切り裂いたかのような景観が広がる。岩盤には灰色の鉱脈が走り、精密な発破によって砕かれた岩石の鋭い断面の間から、奥深くに隠されていたリン鉱石が露出している。数十台のロングアーム掘削機が安定した動きで作業を進め、100台を超える大型鉱山ダンプトラックが轟音を響かせながら走行している。人民網が伝えた。
このSF映画さながらの光景は映像の特殊効果ではなく、中国最大の単体露天リン鉱山である穿岩洞鉱山の実際の姿だ。
穿岩洞鉱山は貴州省黔南布依(プイ)族苗(ミャオ)族自治州福泉市に位置し、貴州磷化集団傘下の甕福集団に所属している。鉱床は南北約1.65キロメートル、東西約1.2キロメートルに広がり、鉱区面積は約4.21平方キロメートルに及ぶ。穿岩洞鉱山技術業務室室長で上級エンジニアの曾慶偉氏は、「鉱区全体の規模は標準的なサッカー場500面をはるかに上回る」と語る。
曾氏は、「この鉱山の価値は、視覚的なインパクトだけに留まらない。2011年の操業開始以来、ここから採掘されたリン鉱石は絶え間なく各地へ輸送され、リン酸肥料の製造や新エネルギー材料産業の重要な原料供給を支えてきた」と続ける。
近年、貴州磷化集団はデジタル技術を活用して鉱山生産を支援し、層別採掘方式を革新的に導入した。品位の異なる鉱石について、「発破・積み込み・輸送・堆積」をそれぞれ分けて行う精密管理を実現し、穿岩洞鉱山では発破作業や土砂・鉱石の搬送・堆積のすべてを精密に制御できるようになった。これにより、鉱山生産は経験頼みの運営から、緻密なデータに基づく効率的な管理へと転換した。
また、同集団は「精密採掘」を推進するとともに、選鉱薬剤の研究開発にも取り組み、選鉱可能なリン鉱石の最低品位を引き下げ、低品位リン鉱石の有効利用を拡大した。「第14次五カ年計画(2021~25年)」期間中、穿岩洞鉱山では年間12万トンの鉱石を追加回収し、採掘回収率は98.6%にも達した。年間9600万元(1元は約24.1円)以上の増収を実現している。
同時に、穿岩洞鉱山では「採掘しながら保護し、回復させる」という方針を堅持している。採掘で生じた廃石は循環利用され、継続的な植生回復も進められている。現在では、活気ある鉱山と周囲の緑豊かな山林が調和し、産業の発展と豊かな自然環境が共存する姿を見せている。(編集YF)
「人民網日本語版」2026年7月22日
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