中国の若者の間で外出時は「タンブラー持参」がトレンドに
中国の都市で暮らす若者の間では、「タンブラー持参」が朝に家から出かける際の新たな習慣となっており、「タンブラー持参で割引」は事業者の販売促進キャンペーンから、人々の低炭素ライフへの共通認識へと変化しつつある。「タンブラー持参」は、ちょっとした節約術であるだけでなく、環境保護のための新たなアプローチへとなり、個人の選択から都市のトレンドへとシフトアップされ、さらに社会の文明、新たな消費理念、生活に対する姿勢を反映する生き生きとした新習慣となっている。
節約できるお得なサービスが新たなトレンドに
上海では、多くの人の1日がコーヒーの香りで始まる。上海で就職したばかりの瀋さんは取材に対して、「朝に家を出て、まずタンブラーにコーヒーを淹れてもらったほうが、デリバリーを頼むよりもセレモニー感がある」と話す。上海市静安区で働くホワイトカラーの張さんも、毎日タンブラーを持参しており、「1杯で5元(1元は約23.8円)節約できる。1週間続ければ、コーヒー1杯分を節約できる」としている。

タンブラーを持参してコーヒーを買う女性(撮影・周心怡)。
「節約できる」というのは、消費者が「タンブラー持参」を選択する一番の原動力となっている。現時点で、多くのコーヒーブランドがタンブラーを持参すると2-8元割引するサービスを提供している。節約のほか、タンブラーを持参すると環境保護にもつながり、塵も積もれば山となる。タンブラーを1回持参すると、二酸化炭素約40グラムの排出削減につながると試算されており、毎日持参した場合、1年で削減できる二酸化炭素の排出量は木を1本植えるのに相当する。
取材では、タンブラーを持参する消費者が現在ますます増えている。オフィスビルが集まる場所にあるカフェの店員は、「タンブラーを持参する客に提供するコーヒーは1日当たり約100杯」という注目に値するデータを教えてくれた。
節約でき、環境保護につながり、何度も使えるアイテムは、今の若者が追求する「日常美学」となっている。ソーシャルメディアを見ると、ネットユーザーたちは競うようにタンブラーの画像や環境保護に協力した「証し」、削減した二酸化炭素排出量などをアップしている。この「タンブラー持参」運動は、事業者主導から、消費者による共創へと変化しており、ネットユーザーたちが紹介しているタンブラーは、足つきタンブラーや陶磁器のタンブラー、保温できるタンブラーなどバラエティに富んでいる。環境保護は今、堅苦しい理屈から生活に楽しみを添える活動へと変化している。
上海発の「タンブラー持参」というグリーンな消費のトレンドは今、中国全土へと波及している。あるプラットフォームのデータによると、中国で「タンブラー持参」というタグが付いている店は1万7000件以上あり、そのうちの約2200件は上海の店で、中国で最多となっている。
「タンブラー持参」を習慣化している消費者は往々にして、食器やマイバッグなども携帯・使用しているほか、過剰包装されている商品を避ける傾向にある。そして、デリバリーを注文する時は、使い捨て食器は「いらない」を選択し、買い物の時は簡易包装の商品を優先的に選び、外出する時は歩いたり、自転車に乗ったり、公共の交通機関を利用したりすることを好む。こうしたちょっとした環境保護の行動がつながり、一連のグリーンライフの輪を形作っている。(編集KN)
「人民網日本語版」2026年7月31日
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