砂漠の「スマート」トマトが北京へ

人民網日本語版 2026年08月06日14:16

盛夏の内蒙古(内モンゴル)自治区阿拉善(アルシャー)盟では、ゴビ砂漠に熱気が立ち込めている。しかし、阿拉善左旗巴彦浩特(バヤンホト)鎮巴彦霍徳(バヤンホデ)村にあるスマート農業産業パークでは、まったく異なる光景が広がっている。2万8000平方メートルのスマート温室では、換気システムが湿り気を帯びた涼風を送り込み、室温は22~26℃に保たれている。中国新聞網が伝えた。

ココピート(ヤシガラ培土)で栽培されたこれらの新鮮なトマトは、まもなくコールドチェーン輸送車で北京へ出荷される。阿拉善左旗極星スマート農業発展有限公司の生産部マネージャー、苗強強氏は、「屋外の温度はすでに30℃を超えているが、温室内は快適で湿度も保たれている。パークのスマート温室はインターネットシステムを活用し、温室内の温度、湿度、照度、培地の養分データをリアルタイムで監視。ビッグデータに基づいて、水・肥料の供給、換気、人工補光などの設備を自動制御している。このスマート栽培システムにより、砂漠地帯特有の高温、乾燥、土壌の塩害といった自然条件による栽培上の弱点を克服した。その結果、果実は形が良く、糖度が高く、品質も安定しており、栽培初期で北京の複数の大手スーパーマーケットチェーンとの供給契約を獲得している」と説明。

苗氏はまた、「システムは作物の生育段階ごとのニーズに合わせて、培養液の配合を精密に調整する。例えば、果実肥大期にはカリウムの供給量を自動的に増やし、着色期には適度に給水を抑えて糖分の蓄積を促進する。さらには、市場動向に応じて生育速度を柔軟に調整することも可能だ。現在、この施設は浙江大学熱エネルギー工学研究所の『スマート農業ゼロカーボンエネルギー共同実験室』として認定されている」と話す。

苗氏はその場でトマトを一つ摘み取り、果汁を糖度計に垂らした。画面には「11.8」と表示された。苗氏は、「市場で販売されている一般的なトマトの糖度は9前後だが、当社のスマートシステムで栽培したトマトはすべて11以上あり、食感も格段に優れている」と語る。(編集YF)

「人民網日本語版」2026年8月6日

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