「羲和号」打ち上げから5年、中国の太陽探査にさらなる期待
2021年10月14日、中国初の太陽探査科学技術試験衛星「羲和号」が打ち上げに成功した。これにより、宇宙での太陽観測に「中国の視点」が加わった。新華社が伝えた。
「羲和号」の打ち上げから今年10月14日で5年となった。この5年間、「羲和号」は世界初となる宇宙空間からの太陽Hα線スペクトル走査撮像を実現し、太陽大気の自転に関する3次元画像を精密に作成した。また、研究チームは太陽風の発生領域における彩層の速度場を分析することで、太陽風と彩層の動力学的特性との関連を明らかにした。さらに、太陽黒点上方の各層の大気速度場を分析し、太陽の光球から彩層までの高度差1500キロメートルにわたる3次元流場を構築した。これらの成果は、太陽物理学の研究に重要な手掛かりを提供している。
設計寿命3年のこの衛星はすでに使用期限を超えているが、現在も安定して稼働している。取得データ量は1.2ペタバイト(PB)に達し、16ヶ国の研究チームに利用されている。また、国際的な一流学術誌で100本以上の独創的な研究成果が掲載されている。
2025年12月には、「羲和2号」による太陽・地球系L5点太陽探査計画が国家航天局の承認を得て正式にプロジェクトとして立ち上げられ、2026年1月に開発が正式に開始された。

「羲和2号」の関連ペイロード地上テストに基準点サービスを提供する南京大学天文学・宇宙科学学院が開発したシーロスタット。撮影・夏鵬。
「羲和号」の科学・応用システムのチーフエンジニアを務める南京大学天文学・宇宙科学学院の李川教授によると、太陽の立体探査は「国家宇宙科学中長期発展計画(2024~50年)」で定められた優先発展分野の一つだ。これまでに、人類は70機以上の太陽探査機を打ち上げてきた。「羲和2号」の開発・打ち上げが成功すれば、世界初となる太陽・地球系L5点に長期間配置される探査機となることが期待される。
このほか、中国科学院院士で「羲和号」の科学総顧問を務める方成氏は、「中国は『誇父2号』の開発計画も進めている。これは太陽の極域上空を周回する世界初の探査機となる。異なる視点から太陽を観測することで、立体的な探査体系を構築する」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2026年10月19日
注目フォトニュース
関連記事
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257 Mail:japan@people.cn








