湖北省武漢市が「ロボット職業学院」を設立 ロボット向けAI教材を開発

人民網日本語版 2026年10月29日15:24

湖北省武漢市高品質データ拠点では、訓練担当者が軽量型スマート機器を使って実際の作業データを収集し、エンボディドAIロボット専用のAI教材を開発している。今年8月に稼働を開始した「ロボット職業学院」について、そのエンボディドAI用データセットの世界累計ダウンロード数が1600万回を突破し、中国国内のエンボディドAIメーカーの80%以上にサービスを提供していることが28日、分かった。中国新聞社が伝えた。

再現されたスーパーマーケットのシーンでは、訓練担当者が重量240グラムの軽量型スマートヘッドバンドを装着し、商品の仕分け、陳列棚の整理、商品の補充などの作業を行う。スマートフォンと軽量・携帯型機器を使い、作業者の視点から、両手と物品との相互作用を記録する。

10月28日、武漢高品質データ拠点で、軽量型スマートヘッドバンドを装着し、商品の仕分け、陳列棚の整理、商品の補充などの作業を行うデータ収集担当者。撮影・徐亮

10月28日、武漢高品質データ拠点で、軽量型スマートヘッドバンドを装着し、商品の仕分け、陳列棚の整理、商品の補充などの作業を行うデータ収集担当者。撮影・徐亮

螞蟻数科傘下の天璣実験室の副室長である朱凱氏は、「現場でデータを収集するスタッフの82%は、もともと各業界の現場で働いていた従業員だ。彼らは実際の業務経験を生かし、産業界のニーズに合った、実用的で現実に即した生データを生み出している。収集した動画は武漢拠点に集められた後、『人が何をしているのか』『動作がいつ発生するのか』を説明するアノテーション(データへの注釈付け)が施される。さらに、軌跡を再構築することで、手の移動や物体との接触過程を再現し、AIモデルの学習に利用できるデータを形成する」と説明。

現在、データ収集の対象は拠点内部の訓練施設にとどまらず、薬局、スーパーマーケット、ランドリー施設など、1100カ所以上の実際の産業現場に広がっている。

現在、湖北省ではAI産業の規模が拡大を続けており、人型ロボットやエンボディドAIの産業チェーン構築も加速している。実際の現場で収集された高品質な訓練データは、AIを実験室から産業現場へと移行させるうえで重要な鍵となる。

10月28日、武漢高品質データ拠点の訓練エリアで、模擬薬局のシーンで訓練を行うロボット。撮影・徐亮

10月28日、武漢高品質データ拠点の訓練エリアで、模擬薬局のシーンで訓練を行うロボット。撮影・徐亮

朱氏によると、現場の「経験」を「利用可能なデータ」に変換するには、連続した動作の認識、物体による遮蔽、視点の変化などの課題を解決する必要がある。チームは、専用のアノテーションモデル、マルチモデル連携、人手による再確認を組み合わせることで、注釈付けの品質を向上させている。システムはカメラの移動軌跡、手の関節の姿勢、物体との接触関係を精密に分析でき、手の関節位置の再構築誤差はわずか7ミリメートルにとどまる。また、2000機種以上のスマートフォンに対応した機種適応データベースを活用し、データの標準化と統一を実現している。

データによると、2025年の湖北省のAI産業規模は1608億元(1元は約23.7円)に達し、過去5年間近くの複合年間成長率は40%近くに達している。現在までに、湖北省では複数の大学がロボット学院を設立しており、60校を超える高等職業学校がロボット関連の専門課程を設けている。省全体のエンボディドAI産業の規模は400億元を超え、人型ロボットの産業チェーンに関連する企業は140社以上に達している。(編集YF)

「人民網日本語版」2026年10月29日

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