「短劇」のローマ字表記「duanju」が英語の単語に

世界の文化生産パラダイムを再構築する中国のショートドラマ

人民網日本語版 2026年11月06日13:46

中国東北エリアのムードと東南アジアに住む華人の生活を組み合わせた中国のマイクロドラマは、配信開始1ヶ月で、ショートドラマ配信アプリ「紅果短劇」における再生回数が30億回を超えた。また、無形文化遺産・宋錦(絹織物)をテーマにしたマイクロドラマ「顧盼錦年」がカナダで配信されると、中国の無形文化遺産が大人気となった。中国のマイクロドラマは近年、独特のコンテンツと成熟した産業体系を武器に、世界中で大人気となり、デジタル時代において中華文化を海外に発信する手段となっている。そんな中、「ショートドラマ」を指す中国語「短劇」のローマ字表記「duanju」が、「マイクロドラマ」を指す英語の単語となっているということを、あなたは知っているだろうか。ショートドラマの海外進出の意義は、単なる文化の輸出にとどまらなくなっており、中国のデジタルコンテンツ産業体系が世界の文化生産パラダイムを再構築するようになっている。人民日報が伝えた。

マイクロドラマ「顧盼錦年」

マイクロドラマ「顧盼錦年」

第13回中国インターネット・オーディオ・ビデオカンファレンスで発表された「2025海外ショートドラマ業界報告」によると、2025年、海外のショートドラマアプリのダウンロード回数は前年同期比268%増の11億9900万回に、総売上は同133%増の23億2900万ドル(1ドルは約157.9円)に達した。また、世界のアクティブ市場の数は、年初の37市場から46市場に急速に拡大した。2025年末の時点で、中国のマイクロドラマをストリーミングできる海外アプリは300種類以上に達し、世界の200ヶ国・地域以上をカバーし、北米や欧州、東南アジア、日本、韓国、中東、ラテンアメリカなどで人気となっている。中国のショートドラマは、試験的に海外進出する段階を既に超え、世界のショートドラマ産業の競争の場において中心に陣取るようになっている。

海外で配信されている中国のショートドラマがたたき出している驚くべき数字を見ると、多くの人は「中国のショートドラマは一体どのようにこのような快挙を果たしているのか」と疑問に思うことだろう。

その答えは、中国のショートドラマは「強いストーリー性+感情的共鳴+技術的ブレイクスルー」を通してパラダイムを再構築し、中華文化の奥深さと、現代の美的理念をうまく組み合わせているということかもしれない。無理やり流れを作り出したり、むやみに資源を積み重ねたりするのではなく、軽量化し、効率的で、強く感情移入できるスタイルで、インターネット時代における世界のショート動画の競争において、中国のアプローチを確立している。ハリウッドのあるプロデューサーは以前、「中国は1週間で100話の制作を終えることができるが、私たちはまだ第1話の制作のために会議を開いている。これは、単に効率が良いという問題ではなく、別の次元の高さの問題だ」との見方を示した。

中国のショートドラマの海外進出は一夜にして実現できたわけではない。その配信スタイルは、字幕を付けた作品や吹き替え版を発信するアプローチから、専用のプラットフォームを打ち出してそこでオリジナル作品を発信するアプローチへ、さらにはコンテンツをそのまま発信するアプローチから、現地の文化などに合わせてローカライズするアプローチへと、段階的に変わってきた。初期の段階では、字幕版や吹き替え版が試験的に発信された。中国のプラットフォームや個人のクリエイターは、既有の中国語のショートドラマに字幕を付けたり、簡単な吹き替え版を制作したりして、海外の動画サイトに直接アップしていた。その後、爆発的成長の段階に移ると、業界はプラットフォーム主導のスタイルに切り替え、多くの会社が海外版のショートドラマアプリを打ち出し、中国の大ヒットネット文学を原作として、現地の文化・言語環境に合わせて二次創作した。そうすることで、ローカライズされたオリジナル作品の割合が急速に高まった。次のアップデートの段階では、AI技術が生産に全面的に導入され、多言語作品の制作スパンが大幅に短縮され、AIを活用したアニメ形式のショートドラマという新たな形態も誕生した。こうした3つの段階を経て、中国のショートドラマの海外進出は、一方通行のコンテンツ輸出から、グローバルなローカル化というエコシステム構築へのシフトが進み、高度に工業化されたコンテンツ供給能力を備えるようになっている。(編集KN)

「人民網日本語版」2026年11月6日

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