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サムスンが5Gの実験に成功 実用化は2020年頃

 「サムスンは通信速度が1Gbpsに達する5Gネットワークの実験に成功した」、「5G Wi-Fiの時代が到来した。4Gはすでに過去の物になってしまったのだろうか」----。世界電気通信記念日(5月17日)の到来に伴い、このほどネット上では5Gに関する情報が集中的に伝えられている。4Gの本格化を待たずして、5G時代がすでに到来したのだろうか。仮にそうならば、より高速な通信システムの構築に伴い4Gは「鶏肋」(大きな役には立たないが、捨てるにはもったいないもの)になるのだろうか。報道によると、サムスンは第5世代移動通信システム(5G)の実験に成功したが、そのネットワーク構築は楽観的に見積もっても15年後になる。「5G Wi-Fi」が指しているのは、5GHz帯を採用した最新Wi-Fi基準のことで、Wi-Fiであることには変わりない。広州日報が伝えた。

 ◆5Gのネットワーク構築は2020年頃

 世界電気通信記念日の前日、サムスンが5Gの実験に成功したという情報は、人々に新鮮な驚きを与えた。中国の4Gは、年初に規模化された体験活動が展開されたばかりだ。報道によると、サムスンの5G技術は実験において、28Ghz帯のダウンロード速度が1Gbpsに、最大伝播距離が2kmに達した。ユーザーは10秒以内で、高画質の映画を1本ダウンロードできる。

 単純に計算すると、現在の4Gネットワーク(TD-LTE)のダウンロード速度(ピーク時)は100Mbpsで、5Gの場合は1Gbpsだ。1G=1024Mのため、5Gのダウンロード速度は4Gの10.24倍に達する。しかし超高周波数は波長が短く、伝播の際にエネルギーが大幅に失われるため伝播距離が短く、上述した速度の実現は業界内の難題とされていた。

 そのためサムスンは5G技術の実験には成功したものの、商用化には長い時間がかかり、2020年にずれ込むと表明した。

 ◆5G Wi-FiはただのWi-Fi

 5Gの商用化には10数年間がかかるが、5G Wi-Fiはより確かに人々の生活に近づいた。5G Wi-Fiは実際には、5GHz帯の最新Wi-Fi基準を使用しただけにすぎない。米国電気電子学会(IEEE)は2012年にWi-Fi規格を802.11xから最新の802.11a/cに引き上げた。これまでの数多くのバージョンとは異なり、802.11a/cは5GHz帯を初めてサポートした。これまでのWi-Fi第4世代技術基準は、信号のワイヤレス伝播において2.4GHz帯しか使用していなかった。

 偶然ながら、今回のアップグレードも5回目となったため、同基準は専門家によって「5G Wi-Fi」と呼ばれるようになった。そのため5G Wi-Fiが、5G(第5世代移動通信システム)と異なることはよく知られているはずだ。

 5G Wi-Fiは5Gと同じく、ダウンロード速度は1Gbpsに達し、ピーク時には毎秒128MBのデータを伝播できる。これは高画質動画の再生をサポートでき、4K動画にも使用できる。(編集YF)

 「人民網日本語版」2013年5月23日

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