40を過ぎた自分は、しょっちゅう学生の前で偉そうな話をしているなあと反省する。長く生きている分、学生たちと比べれば多少仕事もできるようになった。だから、学生たちの青臭い部分を見た途端に偉そうな話をし始めてしまうのだ。無意識に…。
「日本人は『なぜ?』とか『どうして?』とかいう質問に対して、変な反応をしますね」これは、最近教え子から言われたひと言だ。いやあ、ズシンと来た。おそらく、「どうしてそうしたの?」と言われた相手は、急に責められたように感じるのだろう。
我々一般の日本人は、他人を批判したり、他人の主張を批判するのが苦手のようだ。学校ではそういうことを習わないから仕方がない?それでも、もちろんわかっている。「他人を批判することは、結構かっこう良いことだ」と。
わたしの教え子がいう。「日本人の発想は面白い!」と。「教えてくれてありがとう」「家まで送ってくれてありがとう」「育ててくれてありがとう」という表現を聞けばすぐに理解できるが、「食べてくれてありがとう」というのは、なんともオカシナ発想だ…。
先日、日本語面接コンテストを主催した。実は、あらゆる日本語コンテストを開催してきたが、これまで面接コンテストだけはしたことがなかった。そして今回、実際に実施してみて非常に驚いたことがある。それは、他でもない。予想外の結果が出たことだ。
日本の女性がもっとも興味を持つ話題がダイエットなのだという。このダイエット、最近は男性にも人気があるらしい。もし、あなたの身近に日本人がいるなら、ダイエットに興味があるかどうか聞いてみて欲しい。
今日は自己アピールの話をしよう。といっても、面接の話題ではない。男性は女性の前で、自慢話ばかりしてしまうという頭の痛い話題だ。多くの男性は、すぐに自慢話を始めるそうで、多くの女性は男性の自己アピールに飽き飽きしているらしい。
相手の主張を聞いた瞬間、条件反射的に「でも!」と言い返してしまう若い中国人日本語学習者をたまに目にすることがある。その人は、もう癖になってしまっているのだろう。
「あの人は気が利くわ!」「痒いところに手が届くわね!」
前回は「KY」について述べたが、今回は日本人のもうひとつの特徴「婉曲」について話していこうと思う。「婉曲」とは、はっきりと意見を言わずに、間接的、或いは感情を抑制して相手に考え方を伝えることを意味する言葉だ。