解説
- 緑色GDP
- 「概説」
- 緑色GDPとは、通常のGDP指標から、自然のための資産損失を除いたもの。すなわち、環境保護・再生ための関連コストを除いた後の国内総生産を表す。この指標は、国民経済成長における純粋なプラス利益を代表してる。
緑色GDPは、従来のGDPにあった欠陥を正し、経済成長に注目する一方で環境保護にも目を向けさせるために提起されたものだ。中国政府は現在、緑色GDPを元に政府役員を審査するための基準を制定している。
緑色GDPは、経済成長のレベルを反映し、経済成長と自然環境の調和レベルを体現することができる。GDPの中に緑色GDPが占める割合が高ければ高いほど、国民経済成長が自然にもたらすマイナス効果が低く、経済成長と自然環境の調和が取れていると言える。
緑色GDPが導入されれば、経済成長によってもたらされた環境汚染の損失や、資源の損失がGDPから引かれるため、「人と自然の調和の取れた発展」を体現し、「地域発展の統一計画」、「国内発展と対外発展の統一計画」を有力に推進することとなる。また、緑色GDPの導入は、経済成長の現実的な効果を測り、評価するのにも役立つほか、一方的に経済成長のスピードだけを追求する傾向を克服し、経済成長方式の転換を促進、GDP至上主義を根本的に変化させ、環境資源に対する一般大衆の意識を強化することができる。
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