解説
- C919
- 「概説」
- 「C919」とはY-10に続いて中国が自主開発している大型旅客機。「C919」というネーミングには特別な意味が込められている。まず「C」はChina(中国)の頭文字であり、また同機を製造している中国商用飛機有限公司(COMAC)をアルファベット表記した際の頭文字でもある。
同社が中大型の旅客機で世界市場を2分する欧州の航空機大手エアバス(Airbus)、米同業大手ボーイング(Boeing)に続き、世界最大旅客機製造社“ABC”の一角を担える存在になるという志が込められている。一つ目の数字「9」は「永久に変わることがない」という意味の中国のことわざ「天長地久」の「久」と中国語でも発音が同じで、その後ろの「19」は中国初の国産大型旅客機の最大客席数「190席」に由来する。
将来「C919」に続く、最大客席数「290席」の旅客機が製造された際には「C929」と命名することができる。中国商用飛機有限公司は2011年6月に開催された「第49回国際パリ航空宇宙展」(Paris Air Show 2011)で同機を展示した。
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