解説

国際通貨基金（IMF）

　「概説」

　1945年12月27日に設立された国際通貨基金（International Monetary Fund、IMF）は、世界銀行と並び世界2大金融機構の1つとされている。その職責は、為替相場と各国の貿易情況の監視や、技術提供・資金協力を通じ、世界の金融制度の正常な運行を確保すること。本部はワシントン。
同組織の資金は各加盟国からの出資による。加盟国は資金引出権、すなわちそれぞれの出資割当額にあわせ、一定の割合で外貨を借入れできる権利を持つ。1969年には「特別引出権（SDR）」が創設され、一部加盟国の国際収支赤字を緩和する国際的な流通手段の一つとなった。加盟国は経済資料の提供が義務付けられるほか、外貨政策と管理面において同組織の監督を受ける。

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