解説
- 中等収入階層
- 「概説」
- 経済学者はかつて中等収入階層の特徴として次の6点をあげた。?一般的に学歴が高い。?基本的な経済基盤と仕事の知識をもっている。?比較的裕福で、完全な制約ではないが、相対的に制約された中で成長する。?経済成長のプロセスにおいて牽引引効果を発揮し、しばしば貧困層に雇用をもたらす。?専門家や職業別のグループを形成しやすい。?何らかの固定資産を所有している。
中国社会科学院社会学研究所の李培林研究員が中等収入階級の概念に対し全面的に分析したところ、中等収入階層はまず生活の質(QOL)に対する概念であり、次に所得分配の概念であるという。中等収入階層は都市構造を反映した概念であるだけでなく、社会の職業構造も反映した概念であり、国によって異なる概念でもある。このため全面的にみると、中等収入階層には「階層」の二字が足され、「収入」というひとつの指標だけで正確に定義、説明、描写できる概念ではなく、所得水準、生活の質、職業、所得分配制度、社会構造の特徴を含む総合的な指標の概念となった。
中間層は通常「中産階級」といわれ、その特徴として、▽頭脳労働が中心▽高収入で環境と条件のいい職業に就く能力がある▽ある程度高い生活水準を維持する家庭の消費力があり、相応の余暇生活を送っている―ことがあげられる。
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