解説
- クラウドコンピューティング
- 「概説」
- クラウドコンピューティング(cloud computing)とは、インターネットを経由してコンピュータ処理を提供するというひとつの形態。遠隔地のデータセンターと繋がる無数のコンピュータとサーバが、「雲(クラウド)」を形作るようなイメージから、この名が付けられた。クラウド・コンピュータによって、端末ユーザは毎秒10兆回という処理能力を体験することが可能となる。このように優れた処理能力は、核爆発のシミュレーション、気候変動の予測、市況予測などに応用されている。ユーザは、デスクトップパソコン、ノートパソコン、携帯電話などでデータセンターと繋がり、各自のニーズにもとづき処理作業を行う。
狭義のクラウドコンピューティングは、ITインフラで提供されるサービスを利用する形態、つまりインターネットを通じて必要な資源(ハードウェア、プラットフォーム、ソフトウェア)を入手する方法を指す。資源が提供されるネットワークが「雲(クラウド)」と呼ばれる。「雲」の中にある、ユーザに無限に提供されている資源は、随時入手し、必要に応じて使用・拡張することが可能で、使った分だけ料金を支払う。
これに対し、広義のクラウドコンピューティングとは、サービスに対する対価支払・使用方式を指し、インターネットを通じて必要に応じ必要なサービスを得るという考え方だ。この種のサービスは、IT・ソフトウェアやインターネットと関わるもので、その他ありとあらゆるサービスとも関わっている。
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