解説
- 保税港区
- 「概説」
- 保税港区は中国国務院が批准し、国が対外開放する口岸港区と関連の特定区域に設立される、口岸・物流・加工等の機能を持つ税関特殊監督管理区を指す。
保税港区の機能は具体的に、倉庫管理と物流、対外貿易、国際調達、小売と配送、国際中継地点、検査・アフターサービス・メンテナンス、商品の展示、研究開発・加工・製造、港湾作業といった9種を含む。
保税港区は、保税区、輸出加工区、保税物流パークに関連する、税収・外国為替管理政策を受ける。主な内容は以下の通り。
外国貨物の港区運搬の保税。貨物が港区を離れ国内販売される場合、貨物輸入の関連規定に基づき手続きと通関申告を行い、かつ貨物の実際の状態に基づき徴税を実施する。国内貨物の港区運搬は輸出と見なされ、税金の払い戻しを行う。港区内企業間の貨物取引からは、増値税と消費税を徴収しない。保税港区では保税区および輸出加工区の税収・外国為替政策を同時実施し、機能や政策面での優勢が顕著である。
中国の保税港区建設の基本状況
№ 批准時期 名称 計画面積(平方km)
01 20050622 上海洋山保税港区 8.14
02 20060831 天津東疆保税港区 10
03 20060831 大連大窯湾保税港区 6.88
04 20070924 海南洋浦保税港区 9.21
05 20080224 寧波梅山保税港区 7.7
06 20080529 広西欽州保税港区 10
07 20080605 厦門海滄保税港区 9.5092
08 20080907 青島前湾保税港区 9.72
09 20081018 深セン前海湾保税港区 3.71
10 20081018 広州南沙保税港区 7.06
11 20081112 重慶両路寸灘保税港区 8.37
12 20081118 張家港保税港区 4.1
13 20090922 煙台保税港区 7.26
14 20100518 福州保税港区 9.2
※01は中国初の保税港区。11は中国内陸部唯一の保税港区、「水の港+空の港」を初めて実施した保税港区。12は江蘇省および長江中下流周辺で初の保税港区、初めて県域港湾に設置された保税港区。13は中国で初めて、輸出加工区と近くの港湾の統合・モデルチェンジ・アップグレードにより設立された保税港区。
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