東中国海で操業中の浙嶺漁冷90058船で7日午前、浙江省台州の東約300海里の海域で火災が発生し、乗組員6人が死亡、1人が重傷を負った。漁船の救難信号を受けた中国海軍東海艦隊は付近の海域をパトロール中の東海艦隊の某駆逐艦支隊舟山艦をすみやかに事故発生海域に派遣し、負傷者の収容に成功した。中国新聞網が伝えた。
同日午後4時30分頃、海上をパトロール中の舟山艦は、同艦から10数海里離れた場所の漁船から救難信号を受信した。同艦の指揮官は上位指揮官に報告して支持を仰ぐと同時に、現場海域に急行する準備を行った。すぐに上位指揮官からは救援に向かうようにとの命令が下された。
命令を受けた舟山艦は現場に急行しながら、救助プランを制定。3時間近く航行した後の同7時10分に現場海域に到着した舟山艦は将兵のはたらきにより、負傷者を収容することに成功した。同艦の軍医の診断によると、負傷者は背中や肩、足を中心とする軽度の40%の火傷で、すみやかに消毒や輸液といった治療が行われた。同時に舟山艦は上位指揮官に報告した上ですみやかに帰路につき、また陸地の病院に救援準備を行うよう手配した。
診察を支援するため同日夜9時20分、東海艦隊413病院の救急救命科、火傷科、内科の専門医6人がテレビ電話を利用して診察し、負傷者の詳しい状況を調査するとともに、初歩的な観察と治療案を作成した。初歩的な治療を受けた負傷者の容体は安定しており、生命の危険はないという。舟山艦の医療部門は負傷者を24時間体制で看護している。(編集YH)(写真:cfp)
「人民網日本語版」2014年2月10日