8日以降、中国南部の各地で豪雨が発生し、広東省や湖南省などで約52万6800人が被災し、家屋1400棟が倒壊、5万3300人が避難し、農作物22万8300ムー(1ムーは約6.67アール)が被害を受けた。新華社が伝えた。
広東省洪水・旱ばつ対策総指揮部の情報によると、珠江デルタ、広東省北部地域では11日、豪雨が続き、東江、西江、北江の三大河川の水位が同時に上昇して、深センでは深刻な冠水にみまわれた。広鉄集団によると、豪雨の影響で広深(広州-深セン)鉄道では高速鉄道40本が運休した。
11日午後1時時点で深センでは豪雨のオレンジ警報が赤色警報に格上げされ、洪水への緊急対応もⅢ級に引き上げられた。深セン気象局は微博(ウェイボー)で、今回の豪雨は深センでは2008年以来、最も激しい豪雨で、市全域が豪雨に対する緊急対策状態にあると発表した。
また湖南省、広西壮(チワン)族自治区で豪雨のため1人が死亡した。11日午前9時時点で、天候の影響で広西の電力ネットワークの10KV以上の電線路でのべ112カ所のブレーカーが落ちた。広西では現在、Ⅳ級緊急対策を実施して豪雨の災害に対応している。
中央気象台の予測では、13日日中には南部での豪雨は弱まるが、13日夜から豪雨は再び勢力を取り戻し、江南北部や広東南部沿海などでは豪雨となり、一部地区では非常に強い豪雨となるみとおしだ。現在、国家洪水・旱ばつ対策本部は4つの作業グループを派遣し、さらに4つの作業グループを被災した各地に送り、豪雨への対策の指導を強化している。深セン市気象局によると、12日昼は晴れのち曇りで、ところによりにわか雨が降り、13日から14日には南風が強まるのにともない、深セン市では再び雨脚が強まり、一部では強い雨になると見られる。広東省洪水・旱ばつ対策本部は土砂崩れに対応するため、土砂崩れ防止の防災ネットワークを強化するという。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年5月12日