ウォール街で時の人となった「淘宝網」のモデル浙江省を流れる銭塘江沿いをペットの犬と散歩する何寧寧さん。ネットショップのモデルである何さんも、もちろんネットショッピングが大好き。「淘宝網」でショッピングする時は、まず商品の口コミを比較するという。「オープニングベルビーナス」と呼ばれていることに関して、何さんは、「そう呼ばれるのは今だけであってほしい。私は教師で、何かをして後ろ指をさされることもある。そうされると、ストレスとなり、心理的負担がかかるのできらい」と語る。母校で行う講演の準備をする何さん。 「モデルをしているのに、なぜまだ教師の仕事をする必要があるのか」と言われたことがあるという何さんは、「物質欲が満たされても、虚無感を感じると達成感がない。以前、仕事を辞めて『楽になった』と感じたが、その後すぐに、これは自分が求めていた生活ではないと気付いた。その時はとてもむなしい気持ちになっていた。保護者や学生の顔など、学校にいた時のことを思い出すと、とても悲しかった。以前一緒に仕事をしていた教師が『一緒に仕事をしよう』と言ってくれたので、自閉症の子供を専門に教える学校を作った」と説明する。 初めて受け持った学生は、当初まったく話をしてくれず、半年ほどたってやっと口を開いてくれたという。まず、カードを読むことから始め、先生と同じように話せることが徐々に分かったその学生が、初めて「何先生こんにちは」と口にした時、何さんは感激のあまり廊下で跳び回ったという。何さんが母校に講演に行った際、写真を取り出して何さんの学生生活を懐かしむ元担任教師。「よりよい生活を追求することは、誰もが追い求める夢であり、目標である。誰もがよりよい将来を夢見ている。実現する可能性もあるのだから、夢は描いておくもの」と何さん。
中国大手オンラインショップ「淘宝網」が運営する、ファッションモデルのマッチングプラットホーム「淘女郎」では現在、年間1千万元(約1億8千万円)を稼ぐ大学卒業間もないモデルも所属する。同プラットホームが立ち上げられた時には、予想もされていなかったことだが、実際にそのような女性達が存在する。中国新聞網が報じた。
「淘女郎」に所属するモデルに何寧寧さんがいる。何さんは、9月に電子商取引会社・阿里巴巴(アリババ)がニューヨーク証券取引所に上場した際、取引開始を告げるオープニングベルを鳴らす大役を果たした8人のうちの一人だった。そして、ウォール街では、「オープニングベルビーナス」と呼ばれ、時の人となった。しかし、何さんが自閉症の子供を専門に教鞭を執る教師であることはあまり知られていない。また、普段は、ユニークでオシャレな普通の女性でもある。 (編集KN)
「人民網日本語版」2014年11月12日
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