中国中央テレビ(CCTV)6チャンネルの番組「ようこそ!シンデレラ」に2014年12月28日、東北地域の女性が出演してイスを使ったチェアダンスを披露し、3人の審査員を感動させた。俳優の黄暁明(ホヮン・シャオミン)は彼女を「小さな章子怡(チャン・ツィイー)」と賞賛した。小さい頃から絵を描くことやダンスが好きだった彼女は、毎日の何気ない幸せを味わう少女だったが、この可愛らしい少女に運命のいたずらが訪れた。去年9月26日、彼女は白血病と診断されたのだ。新華網が伝えた。
張小雨さんはM2型白血病の患者で、今年1月7日までにすでに化学療法を3回受け、数十万元(1元は約19円)の医療費を費やした。発病以来、彼女は存在感を感じるために身近なものを撫でるのが習慣になっている。
幸い、小雨さんは楽観的で明るい。発病直後は落ち込んだものの、彼女は毎日マンガやユーモラスな微博(ウェイボー)を通じて自分の病状を公開している。「小さな小雨とガン君の戦い」という名前の微博で彼女は「私の前には病魔が、後ろには死神が立っている。戦う他に選択肢はない」と語っている。彼女が予想しなかったことに、こうした「冗談めかした」写真や書き込みが各メディアの注目を集めている。
番組「ようこそ!シンデレラ」の特別捜査員が張小雨さんを訪ねた。小雨さんは健康状態から番組への出演が断られた。しかし小雨さんは自分が出演できると言い張った。「私ほどこの舞台を必要としている人間はいない」、「私の命を輝かせたい」。スポットライトに照らされたその時、彼女は同日夜の最も美しいダンサー、「小さな章子怡」となった。
カメラの前で小雨さんは自分の一番よい精神状態を披露しようと奮闘したが、体は病魔に苦しめられていた。撮影が終わると小雨さんは疲れきり、話もできない状態だった。
小雨さんに限らず、永遠に社会の片隅に追いやられている「シンデレラ」の白血病患者は数多い。メディアの注目はわずかな点にすぎないが、愛を伝えるには点から面へと拡大する必要がある。人の温かさを必要とする数多くの手がまだ存在する。点から面へと拡大するには、私たちの無私の貢献がさらに必要だろう。(編集YH)
「人民網日本語版」2015年1月14日