中国の造血幹細胞の研究成果、世界から高い評価

サンフランシスコで開催中のアメリカ血液学会総会において、北京大学血液病研究所が造血幹細胞分野の研究で進展を実現し、白血病の治療に新たな発想を提供したことが、世界の専門家やメディアから注目された。新華社が伝えた。

白血病の治療の難題は、患者に適した移植用骨髄を見つけにくいことだ。兄弟・姉妹の白血球型の適合率は25％のみで、血縁関係がなければ適合率はさらに低くなる。北京大学血液病研究所所長の黄暁軍教授が率いる研究チームは、10数年間の取り組みを経て、半数体移植技術システムを初めて構築し、すべての白血病患者が両親もしくは子供の骨髄の移植を受けられるようにした。

研究チームは1210人の臨床データに基づき、移植に適した骨髄を持つドナーの選択の法則を明らかにした。ドナーが母親ではなく父親の場合、患者の拒絶反応の発生率が低く、移植による死亡率が低く、生存率が高くなる。ドナーが兄弟・姉妹ではなく子供の場合、患者の拒絶反応の発生率が低くなるといった法則がある。

この成果について、独エバーハルト・カール大学テュービンゲンの小児科の教授は、「北京大学の研究チームが発表した骨髄ドナーの法則は、多くの患者の治療結果に重要な影響を及ぼす」と評価した。（編集YF）

「人民網日本語版」2014年12月9日