旧暦の正月2日にあたる20日、1歳3カ月になる男児の涵涵くんは交通事故に遭い、四川大学華西病院に搬送され救急処置を受けるも脳死を宣告された。涵涵くんの両親は息子の角膜、腎臓、肝臓、心臓を臓器提供し、多くの命を救うことを決意した。華西都市報が伝えた。
中国人体臓器提供分配ネットワークによるスクリーニングを経て24日、重慶の病児に涵涵くんの肝臓が適合することが確認された。しかしちょうど春節のUターンラッシュの時期にあり、成都から重慶へ向かう列車の乗車券は売り切れ状態、道路交通での輸送は高速道路の渋滞が懸念された。臓器移植に最適な時間は24時間以内であることから、同病院の医師は焦りを感じ、新聞記者に支援を求め、記者が鉄道部門や交通警察などに連絡し協力を得て、無事に涵涵くんの肝臓を迅速に重慶へ運ぶことができた。
涵涵くんが提供した臓器は少なくとも4人の病児を救い、4つの家庭に再び希望を与えることとなった。(編集YH)
「人民網日本語版」2015年2月26日