4日午前、第12期全国人民代表大会第3回会議の記者会見が人民大会堂プレスリリースホールで開かれた。大会報道官を務める傅瑩氏が、大会の議事日程と人民代表大会の活動に関する問題について、国内外の記者に答えた。
――中国は今年、国防予算を引き上げる予定があるのか。引き上げるとすれば、その比率は昨年を超えるものとなるか。
昨年、中国の国防予算の増加率は12.2%だった。今年のこの具体的な数字については明日にならなければ見ることはできない。予算は明日になって初めて、大会の代表に明らかにされ、代表が見ることができることとなる。今のところは概況だけをお伝えしておく。すなわち2015年の予算草案の中で提案された国防予算・国防費用の増加率はほぼ10%前後で、中央予算支出について提案された増加率とほぼ同程度となっている。事実に即して申し上げれば、中国全体の軍備水準はまだ低く、これを高めるにはまだ時間がかかる。
世界の大国の中で、中国の国防近代化の道は特に険しいものだと言える。ほとんどの軍備や研究開発を自国で行わなければならず、ゼロから始めなければならないものもある。さらに中国の数多くの将兵に対する保障もさらに強化しなければならない。だが根本的に言えば、中国の国防政策は依然として防御性のものであり、これは憲法にもはっきりと規定されている。この方向や原則について、我々は軽率に立場を変えはしない。中国の改革開放はこの長期にわたってこれほどの成果を上げた。我々は砲艦によって経済貿易の道を開いたのではない。相互利益と互恵の協力を通じて、時には利益を譲る協力を通じてこれを成し遂げたのである。我々がこの道、平和発展の道を歩んできたのは成功だった。今後も平和発展の道を引き続き堅持していく。(編集MA)
「人民網日本語版」2015年3月5日