中国外交部(外務省)の華春瑩報道官は30日の定例記者会見で、中国国民122人がイエメンからジブチに無事退避したことを明らかにした。
華報道官は「イエメンの安全状況は3月26日以降深刻に悪化した。中国政府はイエメンにいる中国国民と中国機関の安否を強く重視し、中国国民の秩序ある退避の手立てを直ちに講じた。統一的計画に基づき、中国はアデン湾、ソマリア海域で護送任務に当たっている海軍艦隊をイエメンに派遣し、中国側人員の撤退任務を遂行した。外交部、国防部(国防省)、およびイエメン、アデン、ジブチの中国公館の緊急調整の下、すでに中国国民122人がイエメンからジブチに無事退避した。在ジブチ中国大使館ができるだけ早い帰国に向けて積極的に助力している」と述べた。
また「中国の田琦駐イエメン大使および在イエメン公館の必要な職員は持ち場をしっかりと守り、関係各国と緊密な意思疎通を保ち、残る人々の安全で秩序ある退避に全力を挙げている」と説明。
「今回の退避行動でイエメン、ジブチなど関係各国から大きな助力があった。中国側はこれに心から感謝する」と表明した。
現地時間29日昼ごろ、中国海軍第19次護送艦隊の「臨沂」がイエメン・アデン港に到着。在アデン中国総領事館の積極的な協力の下、女性7人、子ども1人を含む中国国民122人を退避させた。中国企業で働くエジプト人とルーマニア人の技術者2人も同艦で退避した。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年3月31日