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日本の「いずも」就役が示すもの

人民網日本語版 2015年03月27日14:30

 日本のヘリ空母「いずも」が25日、正式に就役した。全長248メートル、満載排水量2万7000トン、艦体は空母に似ており、全通甲板、右舷側に寄せたアイランドなど空母と同様の配置で、ヘリコプター5機が同時に発着艦でき、少なくとも14機のヘリコプターを搭載でき、兵士400人余りを輸送できる。(文:張軍社・海軍軍事学術研究所研究員。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

 その満載排水量は第2次大戦時の日本海軍中型攻撃空母「飛龍」を上回るだけでなく、イタリア海軍の空母「ジュゼッペ・ガリバルディ」、スペイン海軍の空母「プリンシペ・デ・アストゥリアス」、英国海軍のインヴィンシブル級空母をも上回る。日本は2隻目の同型艦も建造中だ。

 同艦の性質および強大な攻撃能力を隠すため、「平和憲法」の制約上、日本政府は「ヘリコプター搭載護衛艦」と称し続けている。だが日本メディアは「いずも」はヘリ空母であり、対中抑止が建造の目的だと指摘している。第2次大戦中の日本の中国侵略軍艦と同名のヘリ空母「いずも」の就役は一体何を示しているのか。

 第1に、このヘリ空母の就役は第2次大戦後日本が奉じてきた「平和憲法」に背く。日本国憲法第9条は「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」「前項の目的を達するため、陸海空軍その他戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」としている。これは日本が攻撃的兵器を発展できないことを意味する。だがヘリ空母「いずも」は強い攻撃能力と遠洋作戦能力を備えるうえ、少しの改造でF35B戦闘機の発着艦が可能で、名実ともに空母となり、強い攻撃性を備える。

 第2に、このヘリ空母の就役は海上自衛隊の攻撃的作戦能力を高め、日本の軍事的冒険性を助長する。ヘリ空母「いずも」は大型、遠洋、多用途の先進的軍艦であり、軽空母、強襲揚陸艦、対潜艦、指揮艦などの機能を兼ね備える。同級空母の就役によって海上自衛隊の対潜攻撃、強襲揚陸、遠距離兵力輸送など総合作戦能力が大幅に高まる。特に同艦は地上基地に頼らず遠洋軍事活動を行い、遠距離攻撃を実施することができ、遠距離展開と立体揚陸の作戦能力を備えるため、専守防衛型部隊から海上攻撃型部隊へと発展し、日本の世界的な軍事干渉能力を高め、軍事的冒険を行う可能性を高める。


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