欧州宇宙機関(ESA)はこのほど、X線観測衛星XMM-Newton が撮影したNGC 2359星雲の色鮮やかな画像を公開した。明るい青の斑点はX線の放射を、赤と緑の部分は水素と酸素のイオンを表す。NGC 2359は鮮やかな発光星雲で、「トールのかぶと星雲」という別名でも知られる。また両側に翼のように広がる星雲から「あひる星雲」と呼ぶ人もいる。直径約30光年のこの星雲は中心にあるウォルフ・ライエ星という極めて高温の星が発する強烈な恒星風により形成され、この星は珍しい巨大な質量を持つ青い星だ。恒星風と近くの巨大な分子雲の相互作用により、この星雲の複雑な外見と曲がったThor's Helmetと呼ばれている構造が形成されている。NGC 2359はおおいぬ座に位置し、距離は約1万5千光年彼方にある。中国新聞網が伝えた。(編集YH)
「人民網日本語版」2015年4月23日