3Dプリンタで製作されたエスプレッソカップ6客セット。2月からISSで使用される。
宇宙空間で働く宇宙飛行士がほっと一息つくために「エスプレッソを飲もう」と思っても、そもそも実現不可能だ。というのも、無重力空間では、コーヒーの泡が立たないからだ。ところが、国際宇宙ステーション(ISS)に、エスプレッソカップが導入されることになり、無重力の宇宙空間でも、エスプレッソの泡の口当りを楽しめるようになった。
このエスプレッソカップは、米ポートランド州立大学工学部が3Dプリンタを使って製作したが、そのユニークな形状は、どことなく「しびん(尿瓶)」を彷彿とさせる。ポンプや遠心力を使わずに液体をコントロールすることが可能で、地上でのエスプレッソコーヒーの液体の流れを真似て、表面に泡を形成する。宇宙飛行士は、いともたやすく、地球に戻ったかのように、エスプレッソの味わいと香りを楽しむことができる。エスプレッソカップ6客セットは2月、スペースXのロケットでISSに届けられる。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年2月2日